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「二月堂」葵かを里


いま熱い若手演歌歌手特集 その4

年の瀬になると妙に聞きたくなる演歌。常連ばかりの『紅白』はちと食傷気味だが、実は現在の演歌界には美しい女性歌手がたっぷり♪ 今回は東京・中野にある創業46周年の演歌専門レコード店『名曲堂』朝倉店長に突撃取材。激推しの女性演歌歌手を聞いてきた!



淑やかさと品の良さを感じる演歌の王道「二月堂」葵かを里

中野『名曲堂』の朝倉店長に、2015年の演歌界がどんなふうになるか予想していただいた。 「12月は伍代夏子さんがウチの店でもロングセラーになっていますけど、う〜ん……どうなるんですかねえ。演歌のファン層っていうのは女性から男性まで、50代〜80代まで千差万別なのですが、新しいお客さんが増えないし、ここ数年、演歌界には変化がないんですよね」

そんな店長が今回あげた女性演歌歌手のなかで最も”演歌度が高い”、としてオススメなのが、葵かを里である。
「歌も本当に上手ですよ。特にここ数年、2作前ぐらいから変わったんですね。曲もいいから一般の方々も買うんですよ。どんどん浸透してきてるのではないでしょうか。まあ、一般の人がカラオケで歌うには難しい曲ですがね」
愛知県出身の葵かを里は、日舞では名取、華道と茶道では師範……と中身も純和風。各シングルのジャケットもほぼ和装。淑やかさと品の良さが溢れておる。高級料亭の女将のようなカ・ン・ペ・キな大和撫子だ。

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そんな彼女のデビュー10周年記念作、『二月堂』は確かに店長の言葉どおり直球の”ド演歌”。イントロの一音一音からして古き良き王道の演歌で、こぶしがきいた歌いっぷりもお見事。演歌の世界では10年といってもまだまだというが、PVで扇を手にして舞いながら歌う葵の姿からは、演歌スター然とした堂々たる風格すら感じる。

だが店長は、彼女の意外な面を語ってくれた。
「こないだキャンペーンでウチの店に来たんだけど、こう見えてね、お着物を着てサンバを踊るんです。上手でしたよ〜。踊りを以前からやってるかたですしね。着物でサンバというのが逆に味になってて、ユニークですごく面白いんです」
おっ……確かに! 彼女の近作のカップリング曲は、『恋してマンボ』、『あなたとルンバ』、『誘惑サンバ』と、いわゆるリズム歌謡が収録されている。いまで言うところの”ギャップ萌え”か。

思えばあの美空ひばり御大も歌った曲のジャンルは幅広かったし、最近でも数多くの演歌歌手がJ-popやアニソンをカバーし話題となっている。”和”ばかりにこだわらぬ和洋折衷で振り幅の広いところ、器の大きさが、大物演歌歌手としてのオーラを形成してゆくのであろうか。
デビュー10周年にしてこの色香と実力……彼女だったら今後の演歌界でファンを確実に増やしてゆけるのではなかろうか。視聴はこちらで♪


葵かを里 公式ホームページ
http://wwwb.jnc.ne.jp/aoikawori/index.htm

中野名曲堂
東京都中野区中野5-52-15
中野ブロードウェイ2F
TEL・FAX 03-3386-6665
営業時間:11:30~20:00(年中無休)※1/1~1/3は休み
http://www.ankmusic.jpn.org/meikyokudou/index.html
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