若者だけではなく、中高年層にも利用が広がっているスマホ。普及に伴い右肩上がりなのが、「ワンクリック詐欺」「ブラウザの乗っ取り」「個人情報の漏えい」といったトラブルだ。編集部ではその実情を探るため、セキュリティソフト「ノートン セキュリティ」で知られる株式会社シマンテックが1月14日に都内で開催した「ノートン モバイルアプリ調査」記者発表会に参加した。

シマンテックでは、モバイルアプリのセキュリティやプライバシーリスクへの認識を把握するため、世界9か国を対象に調査を実施。過去3カ月以内にアプリをダウンロードしたことがあるスマホユーザーが対象で、計6291名が回答した。
そこでわかったのは世界のユーザーが銀行口座情報の漏えいを最も懸念しているのに比べ、日本人はユーザー名やパスワード、連絡先情報を気にしていることだ。

ところが、無料アプリの利用において提供してもよい項目として、「連絡先情報に対するアクセス」では全体の割合17%に対して日本人は43%、位置情報の利用や写真へのアクセスなども他国より高いという結果に。アプリのダウンロード規約に同意する際も、広告バーの表示や個人情報/写真へのアクセスなどの情報提供に同意した認識が全体より不十分で、個人情報や連絡先の漏えいを気にしているものの、知らない間にアプリに渡しているという実情が浮き彫りになった。

シマンテックでは、不正や迷惑を働くアプリの利用を避けるには
①「感染ルートからの回避」
②「アプリインストール時に権限要求に注意を払う」
③「スクリーンロックを設定する」
といったことを徹底しないといけないと強調した。

とはいえ、いつも気を付けるのは大変で完璧にこなすのも非現実的。そこでシマンテックでは「ノートン モバイルセキュリティ」と「ノートン セキュリティ」に新たなモバイルプライバシー機能である「アプリアドバイザー」を追加した製品をリリース。ここでは、手間をかけずにアプリの危険度をチェックの上、ダウンロードするかどうかをユーザーが決められるという。

スマホ
ノートンでは、現存する200以上のアプリストアにあるAndroidアプリを毎日30000個以上も検査し、ノートン モバイルインサイトにアプリ情報として格納。独自のリスク解析結果を活用して、GooglePlay上に危険度や動作内容など、アプリ診断結果を表示してくれる。ユーザーはダウンロードする前にアプリの危険性を知ることができるというわけだ。加えて、不正サイトから防御するWebプロテクションや盗難対策、マルウェア対策もしてくれるので、全方位的にスマホを危険から守ってくれる。

近年は不正なサイト・アプリは急増の傾向で、なんの対策を講じないというのは、丸裸で荒野を歩くようなもの。こういったツールを活用して、自分の身は自分で守るしかない。自分自身はおろか周りの人の大事な個人情報を奪われたり、思わぬトラブルに巻き込まれてからでは遅いのだ。

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