日本は世界有数の鶏卵消費国。その量は年間400億個です。これほど大量の卵が食べられている理由の一つが安さでしょう。「物価の優等生」といわれる卵は、40年も前から値段がほとんど変わっていません。安くて、旨くて、栄養たっぷり。しかも、ほぼ100%が安心な国産品。卵は、いろんな意味で優等生的な食品です。
しかし、この状態が今後も安定して続くかどうかは不明。卵の供給は意外と脆弱(ぜいじゃく)な基盤の上に成り立っているからです。

実は、卵を産むニワトリの親(種鶏)の多くは外国産。日本はニワトリの品種改良で後れを取り、種鶏を欧米の企業から輸入しています。
種鶏は一代限り。その子からは優秀なニワトリが生まれないので、新しい種鶏を毎年買い続ける必要があります。また、ニワトリに食べさせるエサも大部分が輸入。
もし、なんらかの理由で種鶏やエサが輸入できなくなったら、卵はたちまち品薄になり、価格は跳ね上がります。安い卵を食べられるのは外国産ニワトリのおかげなのです。
現在、日本で飼育されている種鶏の何%が外国産?

(1)72%
(2)83%
(3)94%


答え :(3)

出題:浜川卓也

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