昼を活性化すれば、自然と夜の眠りが訪れる

前回、前々回と2回にわたってご紹介した、快眠アドバイザー、山本恵一さんの快眠話。今回は、その山本さんが店主をつとめる快眠グッズの店『ソーノボン』から、快眠商品をご紹介。眠りを知り尽くしたプロがオススメする、逆転の発想の商品とは――。

光目覚まし
『光目覚ましOKIRO(オキロー)』21,384円(税込み)高さ35cm、幅12cm


夜ぐっすり眠れないから、朝すっきり起きられないのか、はたまた朝すっきり起きられないから、夜ぐっすり眠れないのか――。鶏が先か卵が先か……ですが、まずは朝すっきり起きることで、夜の安眠を得ようというのが、これから紹介する商品。

「ジリリリリ…という大音量の目覚まし時計で起きるのは、ドキッとしてどうもいやなものです。近所迷惑にもなりかねませんし……。音ではなく、光で起きる商品があるんです」と、山本恵一さん。

その名も『光目覚ましオキロー』。起床時間をセットすると、その30分くらい前から少しずつ明るくなって、最後には日の出のようなまぶしいほどの光に――。

「睡眠ホルモンのメラトニンを強力な光で減らすことで、自然にしっかりと目覚めることができるのです」

それならなにも商品を買わなくたって、窓から光が入るようにしておけばいいんじゃない? とケチな眠りの女王ヒサコは思ってしまいます。でも、よく考えてみると冬の日の出は7時、夏は4時、なんて差があるわけで、やっぱりサラリーマン、OLに、この方法は向きませんね。

「実際に使った人は、光の目覚まし効果にびっくりしています。ちょっとお高いけれど、人間の目覚めのメカニズムを利用した、賢い目覚ましです」(山本さん)

次に紹介する『VALKEE2』も、光のパワーを利用した商品。

VALKEE2
『VALKEE2』32,000円(税込)75×36×9㎜ 47g


一見、iPodで音楽を聴いているのかと思いきや、イヤープラグからもれてくるのは、強力な光。開発したのはフィンランドのメーカーです。日照時間が短く、体調不良やうつになる人が多いことから生まれた商品で、北欧では“体調改善医療機器”として扱われているのだそうです。

「人は朝起きて太陽の光を浴びることで、セロトニンを分泌します。セロトニンは眠気を減らして活発に活動するために必要なホルモン。ストレスにも強くなれるホルモンです。セロトニンは14~16時間後に、睡眠ホルモンのメラトニンに替わります。ですから、朝、しっかりと光を浴びることが大事なのです」(山本さん)

北欧に限らず、1日をオフィスで過ごすことの多い現代人は、とかく光量不足。セロトニンがしっかり働いていないから、なんだかやる気が起きないし、いまいち元気が出ないのかもしれません。

「そう、昼の集中力やヤル気が高まれば、落ち込んだ気分も改善しますし、夜もぐっすり眠れるようになります」と山本さん。

使用方法は1日9分。朝、起きたら、『VALKEE2』を装着するのがオススメ。耳の中からダイレクトに脳に光を届けて、体内リズムを整えるのです。その14~16時間後には、自然な眠気がやってくるというわけです。

眠れない――というとき、とかくなんとか眠ろうと眠る工夫ばかりしてしまいますが、むしろ昼の生活を生き生きと活発にさせることのほうが、快眠への近道なのかもしれませんね。

『ソーノボン』には、まだまだおもしろい科学的、実用的な快眠グッズが目白押し。ネット通販もしているので、ぜひのぞいて見てください。
(取材・文/眠りの女王ヒサコ)

快眠グッズ専門店『sono bom(ソーノボン)』 
http://impreate.com/

寝具、サプリ、CD、DVD、アロマ、お香、ハーブ、睡眠環境改善商品、目覚まし時計、いびき・歯ぎしり改善グッズなど、多彩な快眠&癒し系グッズを揃えている。ネット販売も行っている。「“五感”をコンセプトにsono bom(良い眠り)を得られる商品を揃えています」(店主・山本恵一さん)

東京都台東区雷門1-5-2 雷門江戸マンション1F
Tel.03‐5827‐2302
営業時間10:00~21:00 水休

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