ボクサーが力任せにサンドバッグを殴ると衝撃で表面が破れ、砂が床にサラサラとこぼれ落ちる。ボクシング漫画で、そんなシーンが描かれることがあります。
しかし、そんなことは実際にはありえません。サンドバッグの中身はフェルトやスポンジなどで、砂は一粒も入ってないからです。ではなぜ、サンドバッグなどという名前がついたのでしょうか。

ボクシングが日本に伝わったのは大正時代。練習用のサンドバッグもその頃に入ってきたのですが、当時は中身を自分たちで詰め込んで完成させるものでした。練習生たちは何を詰めたらいいのかわからず、とりあえず砂を入れてみました。
ところが、時間がたつと砂はガチガチに固まり、拳を痛める者が続出。これではダメだと中身を入れ替えましたが、名前だけはそのまま残ったというわけです。
だから、ボクシングのサンドバッグは日本だけで通じる和製英語。外国ではパンチングバッグとかトレーニングバッグと呼ばれています。

では、英語圏でサンドバッグと言うと、どんな意味になる?


答え :土のう

出題:浜川卓也

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