先週「天龍源一郎、引退表明」について書きました。実は原稿を送った夜に「当事者」の方にお会いした。天龍プロジェクト代表・嶋田紋奈さんです。

私は隔週で放送されているニコニコプロレスチャンネル「NICONOGE」の司会を担当しています。プロレスファンだけでなく「パンチの効いた読み物を欲する人々」に絶賛支持されている“世の中とプロレスするひろば”『KAMINOGE』(東邦出版)のニコ生番組。井上編集長と堀江ガンツ氏がタッグパートナーとして交代で出演してくれている。

嶋田代表が出演してくださるのは3回目。過去2回は「天龍の娘」でもある代表のここだけの話でワイワイお届けしたのですが、今回は渦中の人トークになった。我々としては「そこが知りたい的」な。

嶋田代表に直接聞いてわかったことを書きます。

・引退試合は「11月13日」と報道されているが、まだ決定していない。武者修行先・アメリカでのデビュー戦の11月13日近辺がいいね、という理想だけ。

・ましてや「両国国技館決定」なんて違います。会場はまだ押さえていません。

・引退試合の相手は懐かしさではなく「今」の選手が理想。

とのこと。

嶋田代表は「ウチみたいな小さな規模の会社が両国なんてとてもとても」と言っていた。経営者としてのリスクも感じるのだろう。しかしファンとしてみれば「両国どころか東京ドームだって満員になるのでは?」が率直な思い。全国から集結するに決まってるからだ。いや、ファンだけではない。団体の垣根や時空を超えたレスラーも集結するに決まってる。ニコ生では「天龍引退興行にはプロレス版「笑っていいとも最終回」のようなオールスターが集まると思います」とのコメントがあった。まったく同感だ。

天龍はいろんな団体と関わってきた。天龍を招いたことで潤った団体がどれだけあったことか(超メジャー・新日本プロレスも含めて)。故ブルーザー・ブロディはインディー団体にも積極的に出た。自分の名前でお客が集まるならと「救世主」になる心意気を持っていたという。日本で同じことをしていたのが天龍なのだ。

だから引退興行にはプロレス界が恩返しをするべきではないか。たとえば各団体参加の「天龍引退試合実行委員会」を立ち上げ、大きな会場を安心して押さえる形をつくってあげてほしいのだ。そうなったらあとはファンに任せてほしい。パンパンの超満員にするから。必ずや。

あと、嶋田代表の話を聞きながらニコ生視聴者と「引退興行に協力してほしい企業」が三つ出たので最後にあげておく。

まず「アサヒビール」。嶋田代表曰く「大将(天龍)は激しい試合後のスーパードライを飲むことを至福としていた」。アルコール度が高くキレがあるスーパードライを天龍が愛飲。なんというピッタリ!。アサヒさん協賛どうですか。

二つ目の企業は「adidas」。天龍が着ていたあの「レボリューションジャージ」。引退記念に復刻販売したらファンは殺到するだろう。adidasさんどうですか?

最後の企業は「WOWOW」。実はSWS時代の中継はWOWOWがしていた(1991年3月から1992年3月)。引退試合に向けてWOWOWで再放送してくれないだろうか。お宝映像目当てにプロレスファンの加入者が増えるに違いない。

あの頃のSWSは「プロレス村マスコミ」に理不尽に叩かれていた。だけど東京ドームの二階席にすらゴツゴツした武骨な戦いが伝わってくるのをこの目で見て「しがらみだけで成り立つ既得権益の村」がいかにインチキか私はわかった。教えてくれたのが天龍のファイトだった。あの頃をもう一度見てみたい。というわけでWOWOWさんどうでしょう。

今あげた協力してほしい三つの企業はあくまでニコ生視聴者と私らが勝手に盛り上がった話で、天龍プロジェクト&嶋田代表の思惑ではないことを念押ししておく。

しかし、ファンのこういう勝手連的な運動って必要だと思うのです。

我々の「天龍プロジェクト」も始動しようじゃありませんか。

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