ミスチルの『名もなき詩』にglobeの『DEPARTURES』、スピッツの『チェリー』。さらには「ルーズソックス」に「桃の天然水」。これらが流行ったのが西暦何年だったか、即答できる人はいるだろうか?

正解は1996年。「アムラー」「援助交際」「オヤジ狩り」「ラブラブ」「チョベリバ」などの流行語も生まれたのもこの年だ。そしてこの1996年に大流行したものがもう1つある。それが携帯ゲーム『たまごっち』である。


『たまごっち』といえば、液晶に表示されるキャラのお世話をしながら育成していく携帯型ゲーム(キーチェーンゲーム)。発売されるやすぐに大ブレイク。超品薄状態になり、おもちゃ屋には『たまごっち』を求める人が大行列。あげく詐欺事件まで発生したほど、社会現象になったアイテムだ。

「懐かしいなぁ」と思っている人もいるかもしれないが、これがどっこい、実はブーム以降もずっと後継機が発売され続けている。現在でも小学生の女の子を中心に支持を集めていて、最近ではブーム再燃の兆しもみせているのだ。

最新型は昨年9月に発売された『TAMAGOTCHI 4U』。おサイフケータイにも使われている「NFC」という近距離無線機能を搭載していて、コンビニやおもちゃ屋に設置してある通信端末、ジュースの自動販売機、手持ちのスマホなどと通信することで、オリジナルのアイテムをゲットしたりする仕組みになっている。

初代『たまごっち』の発売当時に“アムラー”だった女子高生も今や母親として子育てをしている年齢。その母親たちが娘と2人で『たまごっち』を持って歩いて、通信できる場所(タッチスポット)を巡って楽しんでいるのだという。

スマホ全盛の昨今、ハイテク仕様となった『たまごっち』のブームが再来するかも!?

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