データ予想 須田鷹雄
香港スプリント界の絶対王者 エアロヴェロシティ実績十分


ついこの間までは、スプリント界には大横綱ロードカナロア、少し前にはカレンチャンがいた。この2頭は軸馬として信頼度が高かったが、昨年は高松宮記念1番人気のストレイトガールが3着、スプリンターズS1番人気のハクサンムーンが13着。馬場条件などがあったにせよ、絶対横綱が存在しない時期。

そこに香港から◎エアロヴェロシティが参戦するのだから、ここは久々に香港馬の強さが炸裂するだろう。
エアロヴェロシティは香港転入時には凡庸な条件馬でしかなかったのだが、13~14シーズンに才能が開花。5連勝でローカルGⅢを制すると、14~15シーズン3戦目の昨年12月には香港スプリントのビッグタイトルを手にしてしまった。

最近のレースでは昨年11月のジョッキークラブスプリントで最下位14着に大敗しているが、これは内ラチ沿いのスペースを突き、2度にわたって致命的な不利を受けたことが原因。力負けの要素は一切ない。
持ち時計が1分8秒57なので高速決着になると不安はあるのだが、中京で高速決着はありえない。負けるとしたら直線の長さと坂が原因だろうが、それでも2~3着は堅いだろう。

○にはストレイトガール。香港スプリントでは3着だったが、敵地で高いレベルを相手にしての3着は価値が高い。ムラがないことも魅力で、詰まり通しになった函館SS以外は成績が安定。中京ならば横に広がりやすいし、差すスペースは確実にある。昨年は馬場が悪すぎたが、良馬場ならば間違いなく勝ち負けだ。

▲にハクサンムーン。オーシャンSは2着だったが、ステップレースは勝つよりもむしろこのくらいでよい。ただ今回は逃げ馬が他にもいるので展開がどうなるか。

★はローブティサージュ。差しタイプの中穴級が1頭くらいは絡むという前提で選ぶと、この馬あたりが匂う。ゲート入りの問題も前走を見るかぎり解決したし、精神的なダメージを引きずっている様子もなかった。前崩れなら浮上する。

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