貧しい下層階級から身を起こして天下人になった豊臣秀吉は、読み書きが不得手だったといわれています。そのため周辺に御伽衆(おとぎしゅう)を置き、彼らから耳学問で知識を吸収しようとしていました。
その御伽衆の一人に曽呂利新左衛門(そろりしんざえもん)がいました。あるとき、秀吉はお気に入りの曽呂利にこう言ったそうです。
「なんでも好きなものをやろう」
すると曽呂利は、「では、本日は米を1粒いただきます。そして明日は2粒、明後日は4粒と、毎日倍にしながら1か月、続けていただきたい」と答えました。

秀吉は「なんだ、そんなことか」と即座に了承。しかし後日、約束は反故(ほご)にされています。そんなことをしたら、大変なことになると気付いたからです。
わかりやすくするため、米を金に置き換えてみましょう。
今日1円、明日2円、明後日4円、その次の日は8円……。こんな具合に倍額を払い続けたら、30日間で払う総額は、ざっといくらになる?

(1)5億円
(2)10億円
(3)20億円


答え :(2)

出題:浜川卓也

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