好調狙い馬予想 薮中泰人
高い操作性で連勝街道爆進中サトノクラウン"欠点"なし!!


素質馬ぞろいの今年だが、それでも絞り込むとサトノクラウン、ドゥラメンテの堀コンビが主軸。鞍上もルメールに、Mデムーロだ。
"厩舎力"を再認識させられたのが、2週前のダービー卿CTだ。勝ったモーリスは、転厩後に3連勝で重賞制覇。一気に素質を開花させた。この時点で堀厩舎はリーディングのトップ。勢いも最高だ。

◎はサトノクラウンのほう。無傷の3連勝はケチがつけられない内容ばかり。前走の弥生賞ではゲート不安を一掃し、初コースの中山でも抜群の操作性。楽々と抜け出してきた。2走前の東スポ杯では一瞬の決め脚も披露、とにかく欠点らしい欠点が見当たらない。前哨戦を使ったことで、仕上げ面も今回は楽。2週前追い切りでは美浦Wコースで5F70秒3と軽快な動き。伸びやかなフットワークで駆けていた。やっぱり最有力候補だ。

○ドゥラメンテも侮れない。2走前のセントポーリア賞で5馬身差の圧勝。強烈なインパクトを与えたが、前走の共同通信杯はスタートは出たものの、前半で激しくかかってしまった。中1週の日程が裏目に出た形だが、それでも半馬身差の2着だから能力は相当なものだ。日程を詰めたのはあくまで本番を重視した戦略(トライアルレースでゲート再試験になると出走できない)と聞くが、中間はスムーズな調整もやれている。レース2週前時点で坂路、コースで3本の攻め時計。

人気が落ちるなら積極的に買いたい。関西馬で期待一番は、▲リアルスティール。スプリングSで初めて2着に敗れたが、ゴール前で見せた瞬発力はさすがだった。つきっきりで調教をつけるほど福永がほれ込んだ逸材。レース12日後に早くも坂路で52秒7の追い切りと、この中間は意欲的。前走時が少し立派なつくりだったことを思えば、今回は体を引き締めての出走になる。ディープ産駒だが、中山がマイナスになるタイプではない。


(日刊ゲンダイ大阪記者)

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