髪を抜くとその6倍の毛が生えてくる!? 画期的な増毛法が話題にの画像
髪を抜くとその6倍の毛が生えてくる!? 画期的な増毛法が話題にの画像

今から30年ほど前。『101』という漢方系育毛剤が爆発的にヒットした。西洋医学では手の打ちようがなくても漢方なら! みんなが飛びついたが、いつの間にか消えてしまった。どうやらあまり効果はなかったようだ。
そんな切り札的イメージがある中華医療業界から、今また新たな発毛のニューウェーブが生まれようとしている。

台湾ヤンミン大学チェンミン・チョン教授が発見した最新発毛術は、なんと髪の毛を抜くこと! 実験でマウスの毛を200本抜いたら、そこから1200本の新しい毛が生えてきたというのだ。1人の犠牲で6人が助かる計算だ。これが本当なら抜く。抜きまくる。
現在、米南カリフォルニア大学に在籍中のチョン教授によると、毛の密度が鍵で、直径6ミリ以上の範囲から200本抜いても新たな毛は生えないが、直径3〜5ミリ以下の範囲の場合は生えてくるらしい。

毛を毛根細胞ごと引き抜くというのは、これは怪我をするのと同じ。周辺細胞から炎症性のタンパク質が放出され、免疫が活性化する。その結果、休眠状態(髪が生えなくなっても、細胞自体が消えてなくったわけではないのだ)の毛根細胞が発動する。
髪が薄い人にも、眠っている毛根細胞が大量にある。チョン教授が正しければ、そんな休眠中の毛根も、刺激すれば髪は再び生えてくるはずなのだ。 
昔あった、頭皮をブラシでパンパン叩くとブラシ刺激発毛法というのは、あながち的外れではなかったわけだ。美容皮膚科でも、レーザー脱毛を受けた女子大生のスネ毛が、なぜか数倍も濃くなった話を聞いたことがある。人間に応用するには、技術的により洗練する必要はあるが(残った髪が抜けてしまっては元も子もないだろう)、薄毛・脱毛で悩む男性諸氏には朗報である。

ちなみにチョン教授は、羽毛の生えた恐竜が鳥にどのように進化したかを幹細胞で明らかにした研究で注目されている。毛にこだわるチョン教授だからこその今回の発見なのだ。

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