日本で肉食が一般化するのは明治以降とされています。しかし、江戸時代の人たちが肉を食べていなかったわけではありません。
大名は狩猟をして、獲物の肉を食べていました。彦根藩では牛肉の味噌漬けを作り、将軍家に毎年献上していました。庶民も精をつけるため、時々「薬食い」と称して獣肉を食べていたそうです。

当時は現代人が食べないものも食べていました。野鳥ではツル、白鳥、コウノトリ、カラスなど。獣肉ではイヌ、ネコ、サル、イタチ、カワウソなどです。
江戸も後期になると、薬食いはおおっぴらになり、肉を食べさせる店が出現します。1832年に出版された『江戸繁盛記』という本には、「20年前には一軒しかなかった薬食い店が、今は数えきれないほどになった」と書かれており、一般人にもある程度肉食が普及していたことがわかります。

15代将軍・徳川慶喜も肉好きで、よく食べていたそうです。慶喜がもっとも好んだのは何の肉?

(1)牛肉
(2)豚肉
(3)鹿肉


答え :(2)

出題:浜川卓也

本日の新着記事を読む