女を働かせ、その稼ぎでのうのうと暮らすフトドキな男をヒモと呼びます。ヒモは人間界だけでなく動物界にもいますが、その最たるものがチョウチンアンコウでしょう。
チョウチンアンコウは、オスとメスの体型が極端に違います。メスが体長20~40センチなのに対して、オスはわずか2~5センチといかにも貧弱です。

オスは海の中を泳ぎ回り、メスを見つけるとこの時とばかり、その巨体に噛みついて何があっても離しません。やがて、オスの口はメスの体と癒着して血管レベルまで融合。メスの血管から栄養をもらうようになります。
さらにその後、オスの体は驚くべき変貌を遂げます。まず目が退化して呼吸を停止。心臓をはじめとする内臓がなくなり、脳みそも消滅。肥大した精巣のみの姿になり、メスの指令に従って受精させるのです。

オスの使命とは結局、メスに精子を提供することに尽きるのかも……。

本日の新着記事を読む