「二度寝は体によい!?」ほか、体に悪そうな常識の間違いの画像
「二度寝は体によい!?」ほか、体に悪そうな常識の間違いの画像

「○○を食べると病気が治る」「○○体操が肥満に効く」健康に対する意識が高い人は、日々こういった健康情報を気にして生活しているだろう。しかし、実は健康にこだわる人ほどかえって不健康になっている可能性がある。なぜなら誤った情報や常識に踊らされているからだ。今回、健康に関する真実を明らかにしていきたい。

ストレス解消=スイーツは間違い!?
1日に摂取するエネルギーの約18%を消費するほどの大食漢である脳。脳がエネルギー源にしているのは唯一ブドウ糖だけである。砂糖にもブドウ糖は含まれているが、砂糖では消化吸収が速すぎて、実は効率が悪い。脳のためには、消化吸収がゆるやかな米や芋などを食べ、でんぷんの中のブドウ糖をゆっくり送り込むほうが「賢い」というわけだ。砂糖は8世紀に鑑真和尚が中国からもたらしたもので、もし砂糖が脳の唯一のエネルギー源なのだとしたら、それ以前の日本人は脳が働いていなかったことになってしまう。ブドウ糖の多い食品は米、芋のほか、パン、麺類、ぶどうやバナナ、ごぼうなどがある。ストレス解消にと食べていた甘いお菓子やケーキはただのデブの素だったのだ。

風邪をひいて健康になろう!?
風邪は万病のもと、と昔からいわれるが、実は風邪をひくのはそんなに悪いことではない。まず、せき、鼻水、くしゃみは体の中に溜まった「汚物」を排泄してくれるデトックス行為。熱が出るのも、免疫システムの試運転という意味ではとても大切である。病原菌が適度に入ってくれば、その都度、免疫がいっせいに働き、機能が強化される。免疫機能とは、多種多様な免疫細胞たちによって構成されている、いわば一つのチーム。試合経験の多いサッカーチームは連携が強化され、強くなっていくのと同じように、体の中の免疫も、いざというときに備えて、鍛えておくべきなのである。風邪は免疫システムの練習試合なのだ。

二度寝は体によい!?
気持ち良くてついしたくなる二度寝だが、「なまけてる」「ダルくなる」などのイメージで控えている人も多いだろう。しかし、二度寝は実は体によいということを知っておきたい。その秘密は二度寝をしたときに分泌されるホルモン「コルチゾール」。コルチゾールはストレスを感じたときに分泌される抗ストレスホルモンで、起床時30分~1時間の間にも大量に分泌される。つまり起きてすぐ活動を始めるよりも、少し二度寝をしたほうが、コルチゾールを体全体に行き渡らせることができ、日中のストレスを感じにくくなるというわけ。もちろん、寝坊するほどのダラダラ寝はNG。二度寝によってコルチゾールが増え過ぎると、今度は血管が収縮して頭痛の原因になってしまう。10~15分程度の二度寝がストレス社会で頑張るオジサンを救うのだ。

次々登場する健康情報に振り回されないよう気をつけよう!

本日の新着記事を読む