土偶といえば、歴史の教科書などでもお馴染みだが、ビックリするほどの価値があるイメージはあまりないかもしれない。これまで、国宝級でも1000万円程度だったようだ。

しかし、侮るなかれ! ロンドンで5月13日、国際競売会社サザビーズのオークションが開催され、日本の収集家が持っていた縄文時代の土偶が、落札予想価格の11倍以上という高値、約1億9000万円(約101万3000ポンド)で落札され、話題となっているのだ。

土偶とは、今から1万数千年前から3千年ほど前の縄文時代に、土をこねて作られた人物像のこと。乳房や腰を強調した女性像であることが多いため、多産や安産の願いが込められたものであると考えられている。

また、人物が抽象的に表現されているため、土偶は一級の美術品として高い評価を受けてきたが、サザビーズジャパンによれば、土偶がサザビーズに出品されるのは今回が初めてとのこと。

今後も、土偶がオークションで脚光を浴びる事態が、頻繁に起こるかもしれない。

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