インド洋にクリスマス島と呼ばれる小さな島があります。1643年12月25日にイギリス東インド会社のウィリアム・マイノースが、ロイヤル・メアリ号でこの島に到着したことにより、この名前がついたというオーストラリア領です。
ここでは毎年11月頃になると、非常に珍しい光景を見ることができます。それはカニの大移動。アカガニが一斉に動き始めるのです。
アカガニは島の固有種で、甲幅10センチを超える赤いカニ。普段は熱帯雨林に掘った穴の中で暮らしていますが、雨期になると交尾と産卵のために海へ向かいます。
この時季の島は、まさにカニだらけ。道路も野原も赤一色に染まり、家の中にまでカニが侵入。仲間が車に轢かれようが、ほかの動物に食べられようがおかまいなし。黙々と進み続けます。
クリスマス島の面積は143平方キロ。神奈川県の川崎市とほぼ同じ大きさの土地にうごめくカニの数は、どれくらいといわれている?
(1)4000万匹
(2)1億匹
(3)2億匹
答え :(2)
出題:浜川卓也