魚には骨がある。最近は、こんな当たり前のことも知らない子どもがいます。あらかじめ骨を取り除いた骨なし魚しか食べたことがない子が増えたからです。
骨なし魚は、もともと病人食として開発されたものですが、調理が簡単でゴミも出ないと人気になり、10年ほど前から学校給食やレストランで採用。スーパーでも売られるようになっています。

骨なし魚の作り方は完全な手作業。まず冷凍魚を解凍して背骨を外し、腹骨をそぎ落として、残った小骨を1本ずつ、ピンセットで丁寧に取り除きます。
次に結着材の「トランスグルタミナーゼ」で崩れた身を貼りあわせ、再冷凍して出来上がり。作業のほとんどは、人件費の安いベトナム、タイ、中国で行われています。

トランスグルタミナーゼは一応、安全な物質とされています。
しかし研究者の中には、自己免疫疾患のセリアック病を引き起こす可能性があると指摘する人もいるようです。

さて、今ではあらゆる魚が骨なしで売られるようになっていますが、最初に開発された骨なし魚の第1号は何の魚だった?

(1)サンマ
(2)タチウオ
(3)サケ


答え :(2)

出題:浜川卓也

本日の新着記事を読む