昭和27年7月24日、芥川龍之介が35歳の若さで自殺しました。
遺書には「少なくとも僕の場合は唯ぼんやりとした不安である。何か僕の将来に対する唯ぼんやりとした不安である」と書かれているだけで、ハツキリした理由は不明。さまざまな憶測の中に、人妻との不倫を原因とする説がありました。

芥川は27歳で結婚しましたが、その後も多くの女たちと交際していました。そのひとりが秀しげ子。地味な雰囲気の中に色気を感じさせる、芥川好みの人妻だったそうです。
しかし、これが芥川にとって不幸の始まり。しげ子はやがて妊娠し、「あなたの子よ」と芥川を脅すようになったのです。

当時の刑法には姦通罪があり、告訴されると刑務所行きになる可能性もありました。ちょうど同じ頃、作家仲間が姦通罪で逮捕される事件も発生しています。芥川は不安にさいなまれ、神経衰弱と不眠症を患い、死を考えるようになった……。

芥川自殺のきっかけになったかもしれない、逮捕された作家とは?

(1)北原白秋
(2)谷崎潤一郎
(3)直木三十五


答え :(1)

出題:浜川卓也

本日の新着記事を読む