データ予想 須田鷹雄
強い4歳馬2頭のワンツーだ


近年のエプソムCでは、とにかく4歳馬が強い。過去10年では〔64322〕で複勝率37.1%。回収率は単125%・複84%となっている。

5歳馬は複勝率15.7%、6歳馬は11.4%だから差は大きいし、複勝回収率も5歳38%・6歳37%だから、5~6歳馬は上位人気になる馬しか期待できず、それも人気ほどには来ないということになる。馬券は4歳馬を中心とし、5~6歳馬は的中頻度を確保するために、なるべく少数を入れる、というイメージだろうか。

前走クラス別成績に目を転じると、前走準オープン組から前走GⅡ組までほとんど差がない。前走GⅡ組は格上イメージから人気になっているのか、回収率はむしろ低い。
また、前走GⅠ組は10頭が出走して1頭も馬券になっていない。GⅠに出たような馬が直後にここを選ぶというのは、よほど能力が足りなかったか手詰まりになっているかのどちらかということかもしれない。

反対に前走準オープン組は、〔03111〕と優勝馬こそ出していないが、複回収率は104%あるし、複勝率26.7%は全馬平均の17.2%よりも高い。ここは若さと勢いを評価すべきレースということになる。
この原稿を書いている時点では前走準オープン組の想定馬がいないが、最終的に入ってきた場合は△を追加したい。

さて、4歳馬というと今年は◎サトノアラジンと○エイシンヒカリが出走してくる。2頭とも人気になってしまいそうだが、4歳馬の強さを考えると無理に消すことはできない。サトノアラジンは3歳はじめまで人気を裏切る競馬が多かったが、すっかり本格化した。前走のモンゴル大統領賞は4角12番手から差し切り勝ちを見せたが、前半4Fが47.1秒、上がりは46.・5秒という軽い後傾ラップを後方から差し切ったのは評価できる。

当時の2着馬は△フェスティヴタローだがこれは展開と馬場を生かした逃げ残りだったので、後方から3着に追い込んだ▲ヒラボクディープのほうを今回は上に評価したい。
○エイシンヒカリは都大路Sの内容は満足のいくもの。ただチャレンジCで大敗したのはやはり気になる。オープン特別で強く、GⅢで弱い馬というものがそうそう存在するとも思えないが、◎に比べて崩れるときはとことん崩れそうなのは事実。よって軸には選ばなかった。

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