大人も注意!本当は怖い「手足口病」の予防法と対処法の画像
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幼児や幼稚園児が家にいると、手足口病で往生する。口元や手のひらなどに水疱ができ、高熱が出る。大人はほとんど感染しないそうだが、昔、記者も子供から感染して医者に呆れられた。子供の食べ残しをガツガツ食べるのはよくないようだ。

毎年、夏になると流行する子どもがよくかかる病気で、国立感染症研究所によると原因はエンテロウイルス。エンテロウイルスにはいくつか種類があり、凶悪なものもある。1997年のマレーシアのサラワク地区では死亡例が30以上、1998年では台湾でEV71という系統が流行し、死亡例が78例もあった。97年の流行では日本でもEV71による死亡例が3例確認されている。

基本的には飛沫感染。感染すると咳き込むので、その時に飛び散った飛沫から感染することが多い。糞便や水疱への接触からも感染する。

発症して1週間程度で治る病気だが、悪化すると髄膜炎、小脳失調症、AFP、脳炎などを起こすこともあり、死亡者はこうした病気にかかっている。相手はウイルスなので、抗生物質は効かず(感染症を抑えるために投与はする)、今のところワクチンもない。基本的には収まるのを待つしかない。かゆいやら痛いやら熱は出るやらで大変な病気なのだが、水分を大量に摂って寝ているぐらいしかないのが実情だ。

熱が出て水疱ができたら、医者で検査してもらうとすぐにわかる。わかったからといってなにもできないのだが、感染を広げないよう会社や学校は休み、周りを清潔にしておく必要がある。ただ神経質になって隔離するほどの病気ではなく、基本的に大人にはほとんど関係ない。自分のように病気の子どもにべたべた触ると、さすがに感染するということだ。口がひどい口内炎のように痛むので、固い物や熱いものは食べられなくなる。冷たいスープあたりをすすりながら、治るのを待つしかないのだ。

お父さんお母さんは病気の子供にベタベタしないように。

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