データ予想 須田鷹雄
エックスマーク複穴に期待!


函館記念は時期によって巴賞と結果が連動したりしなかったり、1番人気が弱い一方で2番人気が強かったり、とにかく傾向をつかむのが難しい。

展開についても、函館コースということで先行有利のイメージをもたれるかもしれないが、実際には開催が進んでいる影響か、差しも結構届いている。少なくとも前走で逃げ・先行に出た馬よりは差していた馬のほうが函館記念での回収率は高い。

そうはいっても、毎レース後方一気をやっているような馬では差し遅れる可能性も高いわけで、そのあたりのさじ加減はなんとも難しいところだ。

この原稿を書いているのは巴賞が終了したばかりで、どの馬が函館記念にも出てくるか分からないのだが、勝ってきた△マイネルミラノは逃げないと結果につながらない馬。それよりは差して届かなかった◎レッドレイヴンのほうが本番では面白い。まだタイトルには恵まれていないが、重賞で3、4着した実績がある。巴賞を勝っていたらかなり厳しいハンデになっていただろうが、着差のある2着だったので小倉大賞典出走時と同じ56.5キロで出走できるはずだ。

ただ、レッドレイヴンは巴賞に続いて人気になる可能性もある。複穴としてはもっと踏み込んで、巴賞3着以下も検討の対象としたい。
この原稿を書いている時点で出否は未確認だが、▲エックスマークあたりが匂う。
前走巴賞6~9着組は、過去10年〔03214〕で複勝回収率134%。勝ち切るのは無理でも、複穴になることは期待できる。

別路線組では△ラブイズブーシェや○エアソミュールが格上的存在だが、ラブイズブーシェは今年に入ってからの内容が悪すぎ、どんな相手でも堅実に走っていた頃の雰囲気がない。斤量はおまけしてもらったところで57キロ。実際には57.5キロ据え置きの可能性が高いだろうし、今回強気になれる要素がない。

エアソミュールは鳴尾記念で人気を裏切ったが、自身が好位に行った一方で、1~3着は差し・追込馬での決着。前々走もそれに近い形での3着だった。馬自身は自在性があるので、展開とマッチすれば勝ち負けになる。

あとは★デウスウルト。前走は大敗だったが、重賞で3回馬券に絡んでいるのに、おそらく今回も55キロで出走できるというのは魅力だ。

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