乳酸菌だけじゃない!「ぬか漬け」が持つすごい健康効果の画像
乳酸菌だけじゃない!「ぬか漬け」が持つすごい健康効果の画像

腸内環境を良くし、免疫力を高めるといま話題の「乳酸菌」。
ヨーグルトや乳酸飲料などでおなじみだが、実は植物性の食べ物にも多くの乳酸菌が含まれていることをご存知だろうか。

たとえば、日本に古くから伝わる味噌や醤油といった調味料、そして野菜の漬け物。これらの発酵食品は植物性乳酸菌の宝庫なのである。植物性乳酸菌は、動物性のそれと比べて胃酸に強く、生きたまま腸まで届く。よって免疫細胞を鍛える効果がとくに高いといわれているのだ。

なかでも優れているのが日本特有の漬け物・ぬか漬けである。炭水化物やタンパク質、脂質、ミネラル、ビタミンなどが豊富に含まれているのが、米の副産物である「米ぬか」。それが乳酸菌や酵母によって発酵、分解されて材料の野菜に浸透し、栄養・風味ともにパワーアップした「ぬか漬け」へと変わるのだ。少量でも生で食べる以上の栄養が摂取できるぬか漬けは、まさに日本人の知恵が詰まった食べ物といえる。

その健康効果を改めて書き出してみよう。

1:腸内環境の改善で便秘解消
2:免疫力を高める
3:風邪、インフルエンザを防ぐ
4:糖尿病を予防する
5:ガンに対する抵抗力アップ
6:美肌効果

美肌効果は便秘解消によるものだけはない。ぬか漬けを毎日手入れしていると、手がしっとりして、まるで白魚のような手指になるのだ。これはぬかによるビタミンのおかげ。発酵によって分子が小さくなった栄養成分は皮膚に浸透しやすいこともあって、天然のハンドクリームのごとく、しっとりすべすべの肌になるというわけだ。

ちなみにぬか床の作り方は実はとても簡単。入れ物も、大きめのタッパーなどで十分である。

●材料
米ぬか:250g(米屋や精米所などでタダでもらえることも)
塩:大さじ2
お湯:350mi(様子を見ながら調整)
昆布:5cm角
鷹の爪:1本(種は取る)
キャベツの外葉やキュウリのお尻の部分などの「捨て漬け用」の野菜:少量

●作り方
1:ボウルに米ぬか、お湯を入れ、耳たぶぐらいの固さになるまで手で混ぜる
2:入れ物に1を入れ、昆布、鷹の爪も入れる
3:捨て漬け用の野菜が見えなくなるまでしっかり埋め込む
4:1日1回は手で混ぜ、捨て漬け用の野菜は2~3日で替える。3週間ほどで美味しいぬか漬けが漬かるようになる

ポイントは1日最低1回は、ぬか床の上下を入れ替えるように混ぜること。ぬかの表面は指などで押しつけ、平らにしておくこと。容器のふたはしっかりしめておくこと。
基本は冷暗所に保管だが、夏にマンションなどで風通しが悪く、室温も上がる場合は、冷蔵庫の野菜室へ。その場合、常温で漬けるよりも3倍ほど漬かりがゆっくりになるのをお忘れなく。

食卓の脇役でありながら、長く日本人に愛され続けているぬか漬け。そのパワーを実感してみては!

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