猛暑で患者急増!? 夏こそ脳梗塞に気をつけたい理由の画像
猛暑で患者急増!? 夏こそ脳梗塞に気をつけたい理由の画像

夏は脳梗塞で倒れる人が増える。脳梗塞とは動脈硬化が脳の血管で起きたり、コレステロールに血液中の血小板がへばりつくなどして脳の血管がつまってしまい、脳の一部が壊死する病気だ。一般に冬のイメージがあるが、それも当然で冬は寒いために血管が収縮、詰まりやすくなるからだ。では夏は? 夏は逆に血管が拡張するから、脳梗塞になりにくい気がするが……。

同じ脳梗塞でも、夏と冬では起きる理屈が違う。夏は汗をかくために体の水分が減り、血液の粘度が上がる。血液がネバネバするので固まりやすくなり、血管が詰まってしまうわけだ。

また夏は暑いので血管が拡張し、血圧が下がりやすい。若い人の場合、一時的に血圧が下がってもすぐに調整できるが、老齢者の場合は血圧が下がってしまうと元に戻りにくい。そのため、血流が遅くなり、血管が詰まりやすくなってしまうのだ。

脳梗塞には前兆がある。体の片側に力が入らなくなる、片方の目が見えなくなる、ろれつが回らなくなる、めまいがする、ふらつくなどが起きたら、血管が詰まりはじめている証拠だ。すぐに治療を受ければ、回復する。ただし初期症状はしばらくすると自然に収まってしまうことが多い。そのため、医者に行かずに済ませてしまい、半年後にいきなり昏倒ということも少なくないのでご注意を。

夏場の脳梗塞は脱水症状と低血圧が引き金を引く。この2つに対策できれば、発症のリスクは抑えられる。就寝と起床時にコップ一杯の水を飲むことで、脱水症状が起こりにくくなる。早寝早起き、朝食をちゃんととる、禁煙、適度な運動も低血圧を防ぐとともに血圧の調整機能を回復させる。

また脳梗塞は血管の病気なので、血管が若々しく弾力を保っていれば、脳梗塞のリスクは下がる。油脂類を摂り過ぎない、カロリーを摂り過ぎないといった動脈硬化対策の食事療法も効果的だ。

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