アメリカ50州の中で最も大きいアラスカ州は、かつてロシアの土地でした。アメリカの領土になったのは1867年。クリミア戦争後の財政難に頭を痛めていたロシア皇帝が、アメリカに叩き売ったのです。買い取り額は720万ドル。1平方キロあたり5ドルという安値でした。
当時のアラスカは氷だらけの不毛地帯と思われていたため、アメリカ国民はこの取引に猛反発。交渉責任者だった国務長官は「巨大な冷蔵庫を買った愚か者」と非難されています。しかし、その後、アラスカで金が発見されると評価は一転。長官は国家のヒーローと称えられました。
アラスカよりさらに安い買い物だったのが、ニューヨークのマンハッタンです。1626年、オランダ西インド会社がアメリカ先住民から詐欺同然の方法で買い取ったといわれています。
先住民にとって、土地はみんなのもの。売買するという概念もなかったのに、白人が言葉巧みに誘導し、契約書にサインさせています。その対価として渡したのはガラス玉やナイフ、ウイスキーなどの品物でした。マンハッタンと物々交換した品物は、金額にして、いくらぐらいだったといわれている?
(1)24ドル
(2)68ドル
(3)120ドル
答え :(1)
出題:浜川卓也