9月が危険! スズメバチに殺されたくない人は知っておくべき対処法の画像
9月が危険! スズメバチに殺されたくない人は知っておくべき対処法の画像

毎年、9月頃になるとススメバチが猛威をふるい、刺されて亡くなった方の報道が流れる。スズメバチが攻撃的になる危険な期間は8~11月で、働き蜂が活発に活動し、巣が大きく改築されていく拡張期の9月がもっとも危ないからだ。

ススメバチの種類は約70種で、日本には16種いる。そのなかでも、攻撃性が強く危険とされているのが、世界でも最大種のオオスズメバチと、都会の環境に適応しているキイロスズメバチだ。
刺すのは女王蜂と働き蜂のメスのみで、巣に近づくと外敵に対して、周りをしつこく飛び回って「警戒」→ アゴを噛み合わせてカチカチと音を鳴らし「威嚇」、そして「興奮」→ 刺して「攻撃」する。
そんな恐ろしいスズメバチに殺されないよう、万が一のときの対処法をまとめてみた。まずは、被害に合わないための対処法は以下の通りだ。

1:刺激しない
野山を歩くときは、白い服や帽子を被り、長ズボン、長袖を着用しよう。黒い衣服はスズメバチを刺激して攻撃を受けやすい。整髪料、香水、甘いジュースの匂いにも寄ってくるので注意。

2:巣を作らせない
住宅の庭の木、軒下、側溝の蓋の裏など、雨の当たらない暖かいところに巣が作られやすいので、春くらいから大きな蜂を見かけたら注意したい。スズメバチの巣を発見したら、すみやかに市役所や保健所に連絡して、駆除してもらおう。

3:遭遇したら静かに逃げる
80メートル以上離れるまで、できるだけ急いで姿勢を低くしたまま、背を向けず静かに離れる。もし、近づいてきても手で払ったり道具を振り回したり、大声を出したりしない。刺激を与えれば、逃げるどころか、針を立てて襲い掛かってくる。

それでも刺されたら、被害を最小限にするため、迅速な応急処置が必要だ。

1:自分の身の完全を確保
スズメバチはミツバチと違って何度も刺すので、刺した蜂がまだ近くにいないか確認する。また、毒針からは仲間に警戒信号を送るフェロモンが分泌されているので、巣から確実に離れる。

2:毒を絞り出し、傷口を冷やす
体内に毒が回る量を最小限に抑えるため、口では吸わず、指でつねって絞り出し、冷たい水で傷口を洗い流しながら冷やす。所持しているなら、抗ヒスタミン軟膏、ステロイド剤、タンニン酸水を塗りつける。

自分でできる処置は以上なので、あとは皮膚科に行って診察を受けよう。

また、スズメバチに刺されたときに、一番怖いのはアナフィラキシーショックだ。これは、毒に対して免疫が過剰に反応してしまい、激しいアレルギー反応が出ることで、一度スズメバチに刺されたことがある人が、もう一度刺されたとき、まれに起こる症状だ。全身じんましん、発汗、吐き気、頭痛、腹痛などの症状を引き起こし、ひどい場合は、意識がもうろうとして、呼吸困難、血圧の低下により意識を失ってしまう。
蜂刺されによる死亡事故のほとんどが、アナフィラキシーショックが原因らしいので、刺されて数分以内に、全身が赤くなる、呼吸が苦しくなる、血圧が下がるなどの症状が起きたら、急いで皮膚科に駆け込んで欲しい。

ちなみに、オシッコをかけるといいという言い伝えがあるが、まったくの間違い。絶対にやめよう。

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