史上最低の東大中退ライターうっかり馬之助 酔いどれギャンブル奮戦記
嫉妬深いバカな男は大儲けできる!?


歳を取ったせいか、中央競馬の結果が芳しくない。以前は、2カ月に1度くらいは大穴を的中させ、赤字を取り戻していたのに――。

あれは確か40歳の頃、1レースで40数万円儲けたことがある。

面白いのは的中に至った経緯。その頃、フリーライターの先輩に公私ともに可愛がってもらっていたのだが、彼はハンサムで仕事もでき競馬も上手。そんな人物だから尊敬もしていたが、密かに嫉妬もしていた。

ある日、彼が「明日の12レース、荒れるぞ。この馬連を買っといて」と、万馬券だけ20点ほど書き出したメモを差し出した。アタシはそのメモを手にして、とんでもないことを思いついた。ここに書かれている馬券より配当の高い馬券を買って、先輩をギャフンと言わせてやろうと――。

そして、当日、オッズを見ながら、5万~10万円前後の馬券を数十点買ったらある事実に気がついた。それらは、全然人気のない2頭の馬のどちらかが絡む馬券だけだったのだ。当たるわけがないと思ったが、先輩が言った「荒れるぞ」という言葉に後押しされて、やはり買うことにした。

結果はなんとその2頭の1・2着で決まり、40万円以上の儲け! 先輩は外れた。

嫉妬深いバカな男でなければ、手にできなかった40万円。あまりに恥ずかしくて、この快挙は先輩には話せなかった。

だが、ギャンブル人生を振り返ると、夢の大儲け、理詰めではなく感情的な動機が生み出すもののような気がする。

歳を取って分別臭くなると、大儲けはできないってこと?

●G1・北陸艇王決戦開設62周年(ボートレース三国 9月10~15日) 近頃、ボートレースのスピード感が増した気がする。なかでも篠崎元志(福岡)と茅原悠紀(岡山)の速さと切れ味にはウットリする。

その2人が出場するボートレース三国でのG1レース「北陸艇王決戦」。地元の福井出身の今垣光太郎と中島孝平も優勝候補だが、篠崎選手と茅原選手が優勝戦に進んだら、彼らを2連単の軸にしたいと、決勝戦の9月15日を楽しみにしている。

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