データ予想 須田鷹雄
神戸新聞杯組の好走馬を信頼先行して逃げ切るリアファル


過去10年の菊花賞で馬券に絡んだ30頭のうち、21頭までが神戸新聞杯組。さらに、そのうち18頭は神戸新聞杯で掲示板に載っていた馬だ。

神戸新聞杯1~3着馬は〔95211〕で、勝率33.3%、複勝率59.3%。単勝回収率は340%、複勝回収率は148%である。
好走馬の割合が高いだけでなく、ソングオブウインドやビッグウィークが単穴をあけた影響で、回収率も高くなっている。

この線でいくと、今年も神戸新聞杯好走馬から入ったほうがよいということになる。そこで◎リアファル、○リアルスティールとした。
この順序に違和感を覚える人も多いだろう。神戸新聞杯はスローになりすぎで、再現は難しいのではと。

ただ、今回は明らかなステイヤータイプがいないメンバー構成。積極的にレースを動かす馬がおらず、もう一度スローということもありうる。その場合、リアルスティールの折り合いという問題も出てくる。ダービーの発走直後には掛かる面を見せ、それが位置取りを下げることにつながった。距離が伸びれば折り合い問題はさらに重大になる。

仮に折り合いが大丈夫でも、位置取りはリアファルが逃げ、リアルスティールが差し、追い込みで間違いないところ。京都外回りは逃げ先行馬が4角で突き放して、そのまま流れ込むことが往々にして起こりうる。

菊花賞ならではの面白さ、というのは▲、★あたりに組み込みたい。
これまで、菊花賞で穴をあけた特殊な臨戦過程の馬、たとえば前走大敗馬などを振り返ると、長距離戦に強い血統要素のケースが多い。父ダンスインザダークや母父リアルシャダイといったものだ。

その2つは今年不在なので、ここではもう1頭、長距離GⅠの穴馬券を提供してきた種牡馬=サッカーボーイと関連のある馬を取り上げてみたい。父ステイゴールドがサッカーボーイの近親の▲ジュンツバサと、祖母がサッカーボーイの全妹にあたる★ベルーフだ。

■須田鷹雄 プロフィール
1970年東京都生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。大学在学中に競馬ライターデビュー。競馬以外のギャンブルも含めた「旅打ち」をライフワークとし、国内の全公営競技場を踏破した経験を持つ。

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