女子力をUPする飲み物として、いま注目を集めているのが「ローズヒップティー」。肌のシワ、しみ、くすみ、たるみなどの年齢肌や、日焼け、肌荒れ……と、女性なら誰もが気になる悩みを飲むだけでクリアにしてくれる効果があるとされ、美容にうるさいセレブやモデルたちがこぞって愛飲しています。
ところで「ローズヒップ」ってなんなの? なんて方のために解説をさせてもらうと「ROSE HIP」すなわち「バラの果実」のこと。中でもイヌバラとハマナスの実が重宝されていて、秋に結実する1.5センチほどの赤い実は、ハーブティーやジャムに、スキンケア用品に……と、さまざまに活用されています。
そんなローズヒップの最大の特徴は、老化や疲労の原因となる「活性酸素」を抑制する「抗酸化物質」が多く含まれていること。中でもビタミンCの含有量(レモンの約20倍!!)がとくに多く、第二次世界大戦中の英国では兵士や一般の人たちの栄養補給のため、民家の生垣などに生えていたイヌバラの実を、幼い子どもたちに集めさせたという話も残っています。
そのほかにも、コラーゲン、鉄分、ビタミンA、βカロテン、カルシウム、リコピンが含まれ、美肌作りに役立つリノレン酸も豊富。アンチエイジングはもとより、生理痛の緩和にも役立つとされています。また、ビタミンEは玄米の約14倍。さらに内臓脂肪を減らす効果があるとされるポリフェノールも含まれています。こうした優れた栄養を、とても簡単に体内に取り込めるアイテム。それが「ローズヒップティー」なんです!!
家族の健康とダイエットのために玄米食にしたけれど、ご主人から「マズイ!」と不満をこぼされている方はいますぐ白米に戻し、「その代わりにコレを飲んでね」と、食後のお茶にローズヒップティーを飲ませてみてはどうでしょうか。
ちなみにこのローズヒップ。含まれている栄養素が熱に強く、アツアツのお茶にしていただいても効能が変わらないというのもステキな話。りんごジャムやいちごジャムを煮るときにローズヒップティーを使うのも賢い方法です。また、お茶として飲んだあとの柔らかくなったローズヒップを刻んでジャムと一緒に煮込んでしまえば、ローズヒップの栄養素をもれなくいただくことができちゃいます。
自然がくれた恩恵を余すところなく楽しんで、家族みんなでキレイになってみましょう!
わぐりめぐみ
東京生まれ。作家・編集ライター・シナリオライター。るるぶ等旅行雑誌から職歴をスタート。ティーン、ストリート、サブカル、ライフスタイル誌等で幅広く活躍。著書に『そして、ありがとう… 犬と私の12の涙』(日本文芸社)、『B型妻VSA型夫 毎日がグチLove』(笠倉出版社)、共著に『ミニチュアダックスフントの洋服屋さん』(実業乃日本社)等がある。