悪魔級インフルエンザ「とっておきの予防法」の画像
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「インフルエンザ対策には手洗いやうがい、外出時のマスク着用はもちろん、免疫力を高めることが何より大切です。そのためには実は“アレ”も効くんです」こう話すのは、医療法人社団「祐光会」理事長で、「弘邦医院」院長でもある林雅之氏だ。アレとは何か――。その前に、今年もまた我ら人類の天敵ともいえるインフルエンザの季節がやってきた。

「今年1月には、北九州市の病院で院内感染が起こり、51人が感染して5人が死亡。また同じ月には、長野県松本市の病院でも25人が感染して、2人が亡くなっています。しかし、これは氷山の一角に過ぎません。超過死亡概念(直接の死因でなくても“原因”となったケース)では、今や年平均1万人以上の方が死亡しているんです」(医療ジャーナリスト)

 インフルエンザにかかったことで肺炎や脳炎、肝不全などを起こし、命を失う。近年、そんな“悪魔級”インフルエンザが猛威を振るっているが、それだけではない。2015年~2016年のインフルエンザは例年以上の怖さがある。「インフルエンザは11月から翌年2月頃がピークですが、今年は9月の時点で学級閉鎖の措置を取る学校が全国8都道府県に。本格的な流行が始まれば、感染者数も昨年を大きく上回る可能性が高い」(前同)

 大流行の兆しもあって、厚生労働省はインフルエンザ・ワクチンの種類を増加。「今シーズンから、ワクチンは従来の3価(A型2種類、B型1種類)にB型がもう1種類追加され、4価となりました。ただ、結果、予防接種の料金もアップし、逆に接種人口が減る危険性も指摘されています」(全国紙社会部記者)

 そもそも予防接種の有効率は20~30%といわれ、気休めに過ぎないという意見も多い。また、予防接種を受けたことがないのに、一度もインフルエンザにかからない人もいる。「さまざまな要因が考えられますが、一つ言えるのは“免疫力”が高い人ほどかかりにくく、もしかかっても軽い症状で済むということ。子どもや高齢者ほど重症化するのは、免疫力が弱いからです」(前出の林氏)

 悪魔に打ち勝つ強い免疫力を作るそのためには何をすべきか。まず、大事なのは食事だ。「たとえば、緑茶に含まれるカテキンはウイルスの増殖を阻害する効果があります。またビタミンCも免疫力を高め、ウイルスを撃退して治癒を早めます」(前出の医療ジャーナリスト)

 肉や魚、卵などに豊富に含まれるタンパク質もこの時期、多めに摂取すべきだ。「体の抵抗力を高める免疫抗体の主成分が、タンパク質です。これが不足すると抵抗力も弱まり、病気にかかりやすいのです」(前同)

 食事以外では“軽め”の運動もオススメ。「ランニングなどのハードな運動は逆に危ない。体への負担が強すぎると体力も落ちるからです。ウォーキングなど、うっすら汗をかく程度の運動で十分。血流を良くすることで、免疫力はアップします」(林氏)――十分に栄養を取り、適度な運動で悪魔級インフルエンザを撃退してしまおう!

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