アタシは若い頃、数年の間に250人を超える著名人をインタビューしたことがあるが、男優のなかにはイケメンも多かった。そんな彼らのなかで、特にイケメンぶりが光っていたのが、後に強面の役を演じ、“Vシネマの帝王”と異名を取ることになる俳優T氏だった。彼をインタビューしたのは、いまから30年ほど前、T氏が初主演を果たした映画の宣伝がらみでインタビューを受けてもらったと記憶している。当時、T氏には、どうしても俳優になりたくて、故郷の大分からバイクに乗って上京したという感動的な逸話があったが、インタビューでもその話をしてくれた。

 あのとき、彼はハタチそこそこ。涼しげな目元をした甘い美男子だった。そんなイケメンがあの怖い顔をした“帝王”になってVシネに現れたとき、あまりの変わり様に本当に驚いた。また同時に、俳優としての成功を嬉しくも思った。

 現在、彼は50歳を越えている。いつか本来の2枚目の役でヒットを飛ばして欲しい。不屈の俳優魂を持つT氏なら、不可能ではないと思うのだが……。

“不屈の魂”といえば、SG第30回賞金王決定戦(ボートレース住之江=12月18日~23日)。不屈のアスリート魂を持つ選手ばかりが集結するグランプリ。注目したい選手も多いのだが、昨年、6コースから見事に差しを決め、SG初優勝の栄冠を勝ち獲った茅原悠紀が今年も出走。あの強烈なモンキーターンで、今年もぜひ高配当(昨年優勝戦は3連勝単式5万1680円)を演出して欲しいものだ。

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