おせち料理に飽きちゃった…そんな時には「おせちアレンジ」簡単レシピ!の画像
おせち料理に飽きちゃった…そんな時には「おせちアレンジ」簡単レシピ!の画像

 お屠蘇やお雑煮など、お正月に食べる祝い膳の一つがおせち料理。「おせち」とは本来、暦上の節句のことで、現在では一番目の節句にあたる正月の料理を表す言葉として使われています。おせち料理は「めでたさを重ねる」という意味で、縁起をかつぎ、重箱に詰めて出されます。地方や家庭によってお重の中身はさまざまですが、黒豆、数の子、昆布巻き、お煮しめなどが定番でしょう。とはいえ、三が日が明ける頃には少々食べ飽きてくるものです。毎年食べ切るのに四苦八苦している人も多いはず。そこで、残ったおせちをリメイクできる簡単レシピを紹介します。

 まずはニシンの卵である数の子。ニシン(二親)は卵が多いので子宝や子孫繁栄を願う縁起物として食べられます。 ●数の子と塩麹のパスタ(3人分) 材料……パスタ300g、数の子3本、梅干し2個、バター30g、大葉5枚、顆粒のチキンスープ小さじ1~2、昆布茶適宜、もみ海苔適量 1)パスタをゆでる。その間に大葉をみじん切りに、梅干しはつぶすように叩いて、数の子は食べやすい大きさに切っておく。 2)ボールにバターと叩いた梅干、チキンスープを入れ、茹で上がったパスタとゆで汁大さじ2を加え、よく和える。梅干の塩味が強いので、チキンスープは味を見ながら加える。 3)さらに数の子と大葉を加えて軽く混ぜる。混ぜるときは数の子を潰さないように軽く。お好みで昆布茶を混ぜ、味を調整。 4)お皿に盛り、もみ海苔をあしらったら出来上がり。

 続いて昆布は「養老昆布=よろこぶ」で不老長寿の縁起物です。「子生(こぶ)」の字をあて、子孫繁栄を願うものでもあります。また、巻物に通じることから、文化の反映や学問成就の意味も持っています。 ●昆布巻きで炊き込みご飯 材料……昆布巻き3~5個(ここでは中に鮭やニシンなど魚を巻いた昆布巻きを使います)、ショウガ一かけ、酒大さじ1、しょうゆ大さじ2、ご飯2合、三つ葉適宜、白ゴマ適宜 1)昆布巻きをほぐし、昆布は細く切り、中の魚はほぐし身にしておく。 2)ご飯2合は通常の炊飯時よりも大さじ3程度水を少なめにセット。 3)炊飯器にセットしたご飯に、昆布とほぐした魚、みじん切りにしたショウガ、酒、しょうゆを加え炊き上げます。 4)炊き上がったら三つ葉と白ゴマをふって出来上がり。

 里芋やくわい、しいたけなどを煮たお煮しめには家族が仲よく一緒に結ばれるという意味があります。いろいろなお野菜が入っているのでいろいろなアレンジが楽しめそう。 ●お煮しめの残りでゴロゴロ野菜カレー 材料……お煮しめの野菜(野菜が少ないようならばにんじんやジャガイモを追加してもOK)、お好みのお肉(根菜類と相性のよい鶏肉がおすすめ)、市販のカレールー 1)お肉は一口大に切り、油をひいたフライパンで炒めておく。 2)お煮しめの残りと、残っていたら煮汁も鍋に入れて火にかけます。そこに肉を加え、人数分の量になるように水を適宜くわえて煮込みます。 3)お肉に火がしっかり通ったらいったん火を消し、カレールーを加えできあがりです。

 黒豆の黒色は魔除けの色とされています。この一年マメ(まじめ)に働き、まめ(健康)に暮らせるようにと邪気を払い、無病息災を願った食べ物です。 ●ホットケーキミックスで簡単黒豆蒸しパン 材料……黒豆(煮豆)100g程度、ホットケーキミックス200g、卵1個、牛乳120cc、砂糖大さじ1、サラダオイル大さじ1 1)黒豆はざるにあけ、煮汁を切っておく。 2)ボウルに黒豆以外の材料をすべて入れ、よく混ぜておく。最後に黒豆を入れ、軽く混ぜ合わせる。 3)カップの半分くらいまで生地を流し込み。蒸し器にセット、強火で8~10分蒸したら出来上がり。串を刺して何もついてこなければ中まで火が通った証拠です。生地を入れすぎると出来上がったとき、カップからはみ出してしまうので注意。

 新年の幸せを願い、せっかくつくったおせち料理ですから捨ててしまうのはもったいない! お好みのアレンジを加えて最後までキレイに食べ切りたいですよね!

本日の新着記事を読む