SMAPと嵐の共演がない理由…ジャニーズの「派閥」って何?の画像
SMAPと嵐の共演がない理由…ジャニーズの「派閥」って何?の画像

 2016年に入り、日本中を騒がすメガトン級の出来事が起きました。そう、国民的アイドルグループ・SMAPの分裂・解散騒動です。朝から晩まで、ニュース番組やワイドショーで話題は持ち切り、NHKでも取り上げられるほど。週刊誌やスポーツ紙、ネットメディアでも情報が錯綜していて、いまさらながらSMAPに対する国民の(マスコミの?)注目度の高さが浮き彫りになりました。

 今回の騒動を振り返ると、コトの発端は「SMAP育ての親」といわれる女性チーフマネージャーが、2月いっぱいでジャニーズ事務所を退社することに伴い、中居正広さん、稲垣吾郎さん、草なぎ剛さん、香取慎吾さん4人のメンバーが独立し、木村拓哉さんは事務所に残るというもの。現在は事務所と協議・交渉中といわれていますが、最悪の場合、分裂解散をも余儀なくされそうです。

 とはいえ、なぜ、これまでの騒動に発展したのでしょうか? 元をたどると、チーフマネージャーと同事務所の副社長・メリー喜多川氏との長年に渡る確執が関係しているといわれています。そもそもジャニーズ事務所内部には、大きく分けて3つの「派閥」があるとされています。それが、現社長のジャニー喜多川氏率いる「ジャニー喜多川派」、SMAPチーフマネージャーを中心とする「I女史派」、メリー氏の娘で、嵐などを手がける藤島ジュリー副社長による「藤島派」です。各派閥に属するグループを大別すると次のようになります。

◆ジャニー喜多川派:タッキー&翼、KinKi Kids、V6
◆I女史派:SMAP、Kis-My-Ft2、Sexy Zone など
◆藤島派:嵐、TOKIO、関ジャニ∞、NEWS など

 このように、ジャニーズ事務所は「派閥」ごとでタレントを管理。特に対立しているとされる「I女史派」と「藤島派」ではドラマやバラエティ、音楽番組の出演が細かく分けられていて、派閥をまたいでグループ・メンバー同士が共演することは、ほぼありません。「ジャニー喜多川派」はどちらつかずの中立的立場。毎年恒例のジャニーズカウントダウンコンサート上で、KinKi Kidsがタッキー&翼に対し「俺たち中立」と発言したことも一部で話題になりました。

 所属タレントが派閥を越えて一同に会するのは、紅白歌合戦、ジャニーズカウントダウンコンサート、一部の音楽番組くらい。一方、同じ派閥に属するタレントは、バーターで出演するケースが多く、SMAPであればKis-My-Ft2のメンバーと共演が多く見られるのは、そのためです。

 残念なのはメンバー間の問題ではなく、いわゆる「会社の派閥」問題でSMAPが引き裂かれそうだということ。数々の記録を打ち立て、名実ともに日本を代表するアイドルグループですから、こういった幕切れはファンのみならずとも残念……。なんとしてもグループ継続はしてほしいだけに、続報は気になるところです。

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