いまや、関西お笑い界の重鎮となったＴ瓶師匠を、３０年ほど前にインタビューしたことがある。場所は大阪の繁華街。師匠が多忙だったので、喫茶店で話をうかがったあと、街を並んで歩きながら質疑応答を続けさせていただいた。
しかし、驚いたのはそのときの師匠の行動。なにしろ大阪の街のことだから、一般の通行人や商店の店員などがひっきりなしに師匠に話しかけてくる。それでも彼はイヤな顔ひとつせず、それどころかあの目を細めた魅力的な笑顔を浮かべながら、大阪のオバンやオジンたちときちんと握手をして、挨拶し続けた。そして、ときには、モジモジしている人に自分から話しかけることも——。そう、現在放映中の、街とその住民たちを訪ねて回る番組そのままの光景が繰り広げられたのであった。
しかもその合間に、こちらの質問にも答えるのだから、「凄いぞ、この人は。きっと大物になる」とあのとき確信した。いまは、落語家やお笑い芸人としてだけでなく、俳優としても活躍するＴ師匠。アタシのカンは見事、的中したのだった。
さて、ボートレースの方もズバリ的中させていきたい。ヴィーナスシリーズ第１１戦「常滑シンデレラカップ」（１/２７～２/１＝ボートレース常滑）は、現在開催中の女子レーサーの闘い。アタシの注目選手は前節、ボートレース宮島でのヴィーナスシリーズ第１０戦で、４コースからまくって優勝した遠藤エミ選手（滋賀）。魚谷香織選手（福岡）や川野芽唯選手（福岡）ら強敵は多いが、勢いに乗って必ずや大活躍してくれると見ているのだが、アタシのカンの結果は——。
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