バレンタインデーの前に知っておきたい「カカオポリフェノール」のメリット&デメリットの画像
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 まもなく訪れるバレンタイン! チョコレートを贈るため、お正月前からチョコの味見に余念がない……なぁんて女性も多いはず。でもちょっと待って!! 自分のご褒美に、彼への愛情の証に……チョコレートを購入する前に、注意すべき点を覚えておきましょう! 近年「カカオ72%」など、通常のチョコレートよりカカオの含有量が多い「高カカオチョコレート」が発売され、人気を得ています。その理由のひとつが、カカオポリフェノールという栄養素の存在です。チョコレートを作るときに必要不可欠なカカオ豆には、このカカオポリフェノールがたっぷりと含まれています。

 カカオポリフェノールは血管を広げる作用が期待できることがわかっていて、血圧の低下や、動脈硬化を防ぐ役割を果たすとされています。ただし、チョコレートに含まれるチラミンという成分は血管を収縮する作用を持つとされ、どちらが効果的に表れるかはわかっていません。なので頭痛など持病を持つ方は、チョコレートの食べ過ぎにはご注意を。また、カカオポリフェノールはストレスに対する反応が軽減されることでストレスによる免疫力の低下を抑えることができるのも研究によりわかってきています。ほかに、肌の老化の原因となる活性酸素をおさえる抗酸化作用があり、アレルギーの改善、脳の活性化、便通の改善、認知症予防、疲労回復……といいことづくめ。濃度&純度の高いカカオ成分を取ることが、より多くのカカオポリフェノール摂取につながるので、「高カカオチョコレートを買えばいいんでしょ?」「流行りの高級板チョコなら、純度も高いし問題ないでしょ?」そう思ってしまう人も多いはずです。でも、それこそが注意のポイント。

 実は高カカオチョコレートは、通常のチョコレート(カカオ含有量30~40%)に比べ、脂質量が高いんです! 成人(30~49歳)の脂質摂取目標量は男性で59~74g、女性で44~56gとされていますが高カカオチョコレートの場合は100g平均47.1g(通常のチョコレートは平均35.1g)。美味しいからと調子にのって食べてしまうと摂取目標を大幅に超えてしまい、逆に身体を壊す原因になってしまいます。また、カカオポリフェノールは食べてから数時間程度しかその効果は持続しないとされているので、一度に大量に食べてもせっかくの効果がムダになってしまうかも。チョコレートを購入する際は、板チョコなどイッキに食べてられてしまうものではなく、ちょっぴりずつ食べられるものを選ぶことが大切なのです。

 チョコを選ぶときのポイントは、ずばり「量より質」。また、バリバリ食べてしまうほどチョコ好きな人に贈る場合は、銀紙などで丁寧に個包装されていて食べるのに手間がかかるものを選びましょう。もちろん、通常のチョコレートも摂取量には要注意。適量を守って、ヘルシーで甘~い素敵なバレンタインを過ごしちゃいましょう!

わぐりめぐみ
東京生まれ。作家・編集ライター・シナリオライター。るるぶ等旅行雑誌から職歴をスタート。ティーン、ストリート、サブカル、ライフスタイル誌等で幅広く活躍。著書に『そして、ありがとう… 犬と私の12の涙』(日本文芸社)、『B型妻VSA型夫 毎日がグチLove』(笠倉出版社)、共著に『ミニチュアダックスフントの洋服屋さん』(実業乃日本社)等がある。

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