あの『東京ラブストーリー』の25年後が描かれると知って、ビッグコミックスピリッツ(2月8日号)を買った。原作は読んだことがなくてドラマしか見たことがない。でも続編ときいて思わず買ってしまった。なぜなら私はおじさんだからだ。

 私は『東京ラブストーリー』を通じてあの頃を買ったのである。現在のカンチやリカを読みつつも、「25年前の自分」「90年代初期の空気」を思い出しながら読んでいた。私と同じような気持ちでこの続編を読んだ人もたぶん多いはず。

 同世代のプロレスファンにも懐かしい風景だ。80年代にゴールデンタイムのプロレスで少年時代を経た世代は、90年代にドームプロレスを体験した。ひたすら会場の器が大きくなる時代。これは次々に恋愛ドラマがヒットしたバブル期の時代に重なる。長州力率いる新日本プロレスが闘魂三銃士を擁してビッグマッチを見せてくれた。

 あの頃の若者は大人になり、懐かしさにもおカネを落とす層になった。『東京ラブストーリー』の続編が載るというならビッグコミックスピリッツを買ってしまう。

 プロレスも、現在のレスラーを楽しみつつ、興行によってはレジェンドレスラーの試合を今でも楽しむことができる。もしくは、あの頃のことを書いた雑誌やムックを多くみる。需要があって売れているからだろう。つまり、もうひとつの市場ができたのである。

 懐かしさだけではない。カンチもリカも長州力も25年後も「今」を見せてくれている。単身赴任でくたびれた様子のカンチを見るのは複雑な気持ちになるかもしれないけど、プロレスファンならオールオッケーである。生きるさまをすべて見させていただく。

 先日も長州力と藤波辰爾は音楽と格闘技のコラボイベントで日本武道館で対戦したという。60代対決。だったら、赤名リカと永尾カンチの“名勝負数え唄”も50代に突入しても見てみたい。どこまでも見守るのがプロレスファンです。

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