雪解けとともに芽を出し、春の息吹を感じさせてくれるフキノトウ。天然ものは2月中旬くらいから店頭に並びだすかもしれません。ほろ苦さとフレッシュな美味しさとが相まってやみつき、きっと冬眠明けの動物もそう思いながら食していることでしょう。そんな食通の動物もオススメ(?)するフキノトウの、目がシャキッとなる主な栄養価はこちらになります。
1)カリウム
塩分を排出するため、生活習慣病の予防に期待ができます。また、イライラの緩和や足のむくみを解消するという女性には嬉しい効果もあります。
2)ビタミンB群
ビタミンB1は精神の安定と、糖質を分解する手助けをします。また、ビタミンB2は脂質の代謝を促し、成人病や肥満の予防に。さらにビタミンB6は免疫機能の維持や健康な皮膚を作るそうです。
3)食物繊維
腸内環境を整え、便秘予防に繋がります。また血糖値の急激な上昇を抑えます。余分な脂肪に吸着し、体外へ排出する働きもあるのでダイエット効果も期待できるかも。
4)フキノール酸
ポリフェノールの一種で、ヒスタミンの働きを抑え花粉症を軽減する効果が期待されるそうです。咳止めにも効果的ですよ。
5)ケンフェロール(ケンペロール)
フラボノールの一種で抗酸化作用、抗炎症作用を持ち、不安解消や骨粗しょう症予防、糖尿病予防にも期待ができます。
6)フキノリド
香り成分で消化液の分泌を促進し、胃腸の働きを整える効果があるそうです。
フキノトウには特有の成分がありますので、食べる前の下処理として、水に2時間ほど漬け、途中水を換えるなどしてアク抜きをしましょう。「老廃物を排出する」「花粉症を軽減する」「免疫力を高める」といった嬉しい栄養素がたっぷりの食材ですが、食べ過ぎると下痢になる場合があるので注意してくださいね。なにごともバランスよく、たまに気持ち多めに摂るくらいを心掛けましょう。フキノトウで身体を冬眠から目覚めさせ、キラキラな春の訪れを実感しましょう!
長谷川正和
86年、神奈川県生まれ。男性のハンドモデルとしてコマーシャルから広告、再現VTR等に出演。物心ついた頃からお腹が弱いため、身体の「中身」のスキンケアも徹底している。