乙武洋匡氏(39)が、2月16日にツイッターで呟いた発言が、世間で物議をかもしている。これまでもツイッターで時事ネタについて自論を述べ、しばしば炎上してきた乙武氏が、今回は“日本の教育”について語った。
日本の学校は、言わば「サラリーマン養成所」。だから、サラリーマンに向いていない子や、そもそもサラリーマンを目指していない子にとっては窮屈な場所でしかない。日本で起業家が少ない理由も、そのあたりと関連しているのではないかと、わりと本気で思っている。
— 乙武 洋匡 (@h_ototake) 2016, 2月 15
スティーブ・ジョブズもビル・ゲイツも発達障害だと言われている。もし彼らが日本のような「サラリーマン養成所」で教育を受けていたら、はたしてアップルやマイクロソフトはこの世に誕生していただろうか。翻って、日本の教育は国際的に活躍する可能性を秘めた子どもの才能を潰してはいないだろうか。
— 乙武 洋匡 (@h_ototake) 2016, 2月 15
もちろん、「起業家>サラリーマン」などと優劣をつけて考えているわけではない。ただ、人には向き不向きがある。あきらかにサラリーマンには向いていないだろう子どもさえ、あたかもそこしかゴールがないかのように追い込まれていく。世の中にはもっと様々な職業があるし、様々な生き方があっていい。
— 乙武 洋匡 (@h_ototake) 2016, 2月 16
乙武氏は、「日本の学校は、言わば『サラリーマン養成所』」という衝撃的な切り口から入り、「あきらかにサラリーマンには向いていないだろう子どもさえ、あたかもそこしかゴールがないかのように追い込まれていく。世の中にはもっと様々な職業があるし、様々な生き方があっていい」と、今の教育制度を危惧したのだ。
この乙武氏の意見は世間で波紋を呼び、「サラリーマンがダメなの?」「サラリーマンを、そういう風に引き合いに出すのやめてください」と“サラリーマン養成所”にひっかかりを感じる人もいれば、「今回の話は、乙武さんに賛成だ」「確かに、言い方はキツイが言ってることは納得できる」と言う人もおり、きっぱりと賛否がわかれているようだ。
「乙武のツイッターアカウントは80万ものフォロワーを持っており、発言を広く拡散する力を持ってます。ただ、上から目線気味の出過ぎた発言も目立ってしまうので、度々炎上騒動を起こしていますね」(夕刊紙記者)
今朝の連ツイに対して、「『起業家』『サラリーマン』と区分けすると誤解が生まれる。乙武さんの指摘する“お仕着せ型”の教育では育むことのできない思考力やリーダーシップは、サラリーマンとなる人にも必要なのでは」というご意見をいただきました。いやあ、まさしくその通りですね。深い洞察です。
— 乙武 洋匡 (@h_ototake) 2016, 2月 16
(続き)こうして私の考えに対して多くの意見が寄せられ、そこからさまざまな気づきや学びを得られるのがTwitterにおける最大の魅力。みなさんによる“集合知”が、いつも私の支えとなっています。どうぞ、今後ともよろしくお願いします!
— 乙武 洋匡 (@h_ototake) 2016, 2月 16
だが、今回の“サラリーマン養成所”については、批判だけでなく賛同する声もある。今回の一連のツイートには多くの人から意見を寄せられたようで、乙武氏は「“お仕着せ型”の教育では育むことのできない思考力やリーダーシップは、サラリーマンとなる人にも必要なのでは」というフォロワーの声を紹介し、多くの意見から「気づきや学びを得られる」と語っていた。