「ひどい馬場だったよ。馬が止めちゃうんだもの」と、泥で全身真っ黒になって戻って来た騎手たちは、口々にそう話しました。2月20日、東京競馬場は午後から激しい雨が降り、馬場はみるみる悪化。注目のメイン「ダイヤモンドS」は稍重の発表となりました。どう見ても重か不良馬場。ダイヤモンドSも昨年より6秒も遅いタイム。そして不良馬場独特のバラバラで入線しました。さらに最終レースも通常より6秒くらい遅い時計でした。実はほとんどの競馬専門紙、スポーツ紙の道悪巧拙の勝利度は、稍重はカウントせず良馬場扱い。このことは、勝ち馬を検討するうえで、大きな盲点となりがちです。

 さて、今週は皐月賞と同じ舞台、距離を走る「弥生賞」。昨年の年度代表、朝日杯FS優勝のリオンディーズが登場します。さらには、同レース2着のエアスピネル。今年の大将格ともいえる2駒が中山に初見参です。ほかの有力馬でいえば、寒竹賞快勝のタイセイサミットも虎視眈々。

 そのなかで、一番注目しているのが、新馬→若駒Sをケタ違いの末脚で快勝したマカヒキ。姉ウリウリ以上の大物感が漂います。今回の弥生賞の距離は若駒Sと同じ2000メートル。1600メートルから距離延長になる朝日杯組より経験値が活きます。

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