指原莉乃に小栗旬、映画監督に挑んだ芸能人たちの画像
指原莉乃に小栗旬、映画監督に挑んだ芸能人たちの画像

 バラエティ番組、グラビア、HKT48劇場支配人、出身地である大分市の観光大使と、マルチに活躍中の指原莉乃(23)。あるネットメディアが先月発表した「今年活躍しそうな年女芸能人」でも、本田翼(23)、足立梨花(23)を抑えて1位になっている。その指原が、HKT48のドキュメンタリー映画『尾崎支配人が泣いた夜 DOCUMENTARY of HKT48』の監督を務めた。単なるアイドル映画に終わらず、良質なドキュメントに仕上がっていると、監督としての手腕に絶賛の声があがった。指原は監督として抜擢されたわけだが、芸能界には映画監督に憧れ、挑戦したことがある芸能人が意外に多い。いくつか紹介してみよう。

 映画、ドラマや舞台で活躍している、長身のイケメン俳優、小栗旬(33)は、構想から9年かけて完成させた映画『シュアリー・サムデイ』で、2010年に映画監督デビュー。高校時代に文化祭を中止させるため校舎爆破予告をした同級生5人たちの物語で、事件から3年後、再び人生を変える大事件に巻き込まれていく姿が描かれている。小栗は映画祭の舞台挨拶で監督業について質問されると、「(俳優の)みんながいつも楽しそうにしているのを端から見ていているのが、ちょっと悲しいかなと思った」と俳優が監督を務めるときの苦悩を告白していた。

 俳優の千葉真一(77)のモノマネでもお馴染みの関根勤(62)は映画マニアとしても知られ、映画関連の本を出版したこともある。そんな関根も昨年5月公開の映画『騒音』で映画監督デビュー。5人の中年男が、突如現れた謎の地底人から街を守るべく戦うコメディー作品で、出演も個性派の俳優ばかり。関根は映画のDVD化記念のイベントで、「(監督は)最初で最後という気持ちだった」と語り、記念に出て欲しい、とタモリ(70)や明石家さんま(60)に直接オファーし、友情出演してもらったと述懐していた。

 お笑いコンビ、ウッチャンナンチャンの内村光良(51)は、若い頃から映画マニアで、映画監督が「究極の目標」と語っていたほど。2004年夏頃に書き下ろした脚本を映画関係者に見せたところ、トントン拍子で話が進み、自らが脚本・監督・主演の3役を務める映画『ピーナッツ』で、2006年に監督デビューした。作品は平均年齢35歳のおじさんになった、元野球小僧たちを題材にしたコメディで、バラエティ番組『内村プロデュース』(テレビ朝日系)で共演していた芸人たちを役者として起用した。2013年には鈴木おさむ(43)の小説を映画化した『ボクたちの交換日記』で再びメガホンを取り、2016年秋には知念侑李(22)と内村がダブル主演の映画『金メダル男』の公開が予定されている。

 ロックバンド「サザン・オールスターズ」のボーカル、桑田佳祐(59)は、自身が生まれ育った鎌倉市稲村ヶ崎を舞台とした映画『稲村ジェーン』で1990年に映画監督デビュー。20年に一度の台風によってもたらされるという、伝説のビッグウェーブ「ジェーン」を待つサーファーたちを描く青春物語で、主題歌の『真夏の果実』、挿入歌『希望の轍』とともに大ヒットを記録した。この映画は本来、上映時間は2時間40分だったが、興行的に長過ぎると判断され、40分をカットされた。これにより本来なら使用されるはずだった、俳優の寺脇康文(53)たちの出演シーンが大幅にカットされたため、桑田自身が寺脇に土下座して謝ったそうだ。

「歌手やタレントが映画監督に挑戦するというのは、けっこう多いのですが、北野武、桑田佳祐を除けば、興行的にはイマイチなケースがほとんどです。さだまさしは映画『長江』の製作で35億の負債を抱えたと言われますが、やはり餅は餅屋ということかもしれません」(映画製作関係者)

 この他に歌手や俳優などの芸能人が監督した映画は、米米CLUBの石井竜也(56)の『河童 KAPPA』『ACRI』、松本人志(52)の『大日本人』『しんぼる』『さや侍』『R100』、品川祐(43)の『ドロップ』『漫才ギャング』『サンブンノイチ』『Zアイランド』などの例があるが、17本の監督作品を発表し、世界的な評価を獲得した北野武(69)の偉大さが改めて浮き彫りになる?

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