3日間競馬の今週は、開催が変則的。土曜日は阪神、中京。日曜日は阪神、中山。そして祝日の月曜日が中山、中京で開催される。3場とも重賞が組まれていて、トータル4重賞。しっかり馬券を的中させて、春GⅠの資金を作りたい。まず日曜阪神は天皇賞・春の前哨戦、阪神大賞典がメインだ。一昨年の菊花賞馬トーホウジャッカルが夏の札幌記念以来、7か月ぶりに出走する。

 鞍上には早くもM・デムーロをリザーブ。勝負意欲が伺えるが、脚元関係での休養だけに、攻めピッチは緩やかだ。初時計が2月25日で2週前追い切りも4F55秒8と平凡。1週前追い切りはデムーロで追われる予定で、当週を含めて、どこまでスイッチが入ってくるかだが、充実感に欠ける馬体を見ると、今回は押さえの評価に落ち着く。

 馬券の軸はルメール騎乗のシュヴァルグランで大丈夫だ。年明けから明け4歳馬の活躍が目立っているが、シュヴァルも昨秋、2400メートルに距離を延ばしてから本格化。3連勝のあと、前走のGⅡ日経新春杯でも連対。それも4角で他馬と接触、バランスを崩す不利があっての結果だ。「重賞を勝てる馬」と、ルメールの評価も相当に高い。

 前走後は、ここ目標に乗り込みも入念。2週前時点で長めのコース追いを2本も消化している。器用さがあり、折り合いにもまったく不安のないタイプ。初の3000メートルもプラスに働くことは間違いないだろう。

 日曜中山のスプリングSは皐月賞トライアル。2戦2勝のサトノキングダム、GⅡホープフルS2着のロードクエストの関東コンビが有力視されるが、関西のドレッドノータスで好勝負が可能だ。新馬→GⅢ京都2歳Sを連勝したエリートホースで、最大の武器は先行して、粘っこい脚が使えること。初コースになる中山も味方にできる脚質だ。放牧明けだが、帰厩後にいきなり坂路で53秒0-24秒8-12秒4の時計が出せるほどの仕上がり。鞍上も頼れる武豊だ。

 土曜中京は芝7F戦のファルコンSがメイン。勝つのはシュウジだ。マイル戦の前2走は2、5着と物足りない成績で終わったが、1F短縮の舞台なら話は別。折り合い不問でフルにスピードが生かせる。中京コースは2戦2勝。中間は岩田が付きっ切りで調教をつけ、文句なしの仕上がりだ。

 月曜中山のフラワーCはラルクを狙い撃ちだ。スムーズさを欠いた前2走は13、6着に終わったが、これが決して実力ではない。本来の先行力を生かす競馬が穴馬券につながる。(日刊ゲンダイ大阪記者)

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