日本人が世界地図という言葉から思い浮かべる形は、ほぼ同じでしょう。真ん中に日本列島があり、右に太平洋とアメリカ大陸、左にユーラシアとアフリカです。しかし、この形は世界標準ではありません。ヨーロッパの世界地図はヨーロッパが中心で、右にロシアや中国、左にアメリカ。日本は東の端にあり、FarEast(極東)の意味がよく分かります。
地図は地球の表面を一定の縮尺で平面上に表わしたもの。各国の位置や大きさなどを一目で知ることができる便利グッズですが、100%正確というわけではありません。地球は丸い球体です。それを二次元の平面にすると、どうしてもゆがみが出て、実際とは違う形になってしまうのです。
たとえば、一般的な世界地図を広げ、「東京の真東にある国は?」と質問すると、「アメリカ合衆国」と答える人が多いでしょう。ところが、これは間違いです。地球儀を使うと分かりやすいのですが、東京から真東に直線を引くと、行きつく先はアメリカではなく別の国になります。さて、東京の真東にある国とは?
(1)コロンビア
(2)ペルー
(3)チリ
答え:(3)
出題:浜川卓也