急増する「逆DV」女性から男性への暴力、あなたは大丈夫?の画像
急増する「逆DV」女性から男性への暴力、あなたは大丈夫?の画像

 日本でも年々DV被害が増加しています。近年特に増加傾向にあるのが、女性が男性に対して暴力をふるう「逆DV」の被害だと言われています。肉体的暴力をふるうだけでは終わらず、男性に対して精神的な苦痛を与える精神的暴力を行う女性も増えているといい、2015年には男性が全裸のまま正座させられ、脱いだ服を持ち去られるという、なんとも気の毒な事件も起こっています。

 女性から男性へのDVは、肉体的・精神的な暴力のほかに下記のようなものがあります。
●夫の分だけ家事をやらない
●夫の家族だけを差別する
●性交渉を拒否する
●お小遣いを渡さない
●離婚を盾にして夫を意のままに操縦する
●結婚を盾にして彼氏に言うことを聞かせようとする
●専業主婦なのに夫に家事を強要する
 こういった女性からのモラハラ型DVも増えているといいます。

 しかしそうした男性の多くは、自分がDVの被害者であることを「恥ずかしいから」と他人に漏らさず隠したがり、誰にも相談できずにいることが多いのが現状です。DVの相談専門機関もその多くが女性専用に作られており、男性の多くはそのまま泣き寝入りしているのです。

「だったら別にいいんじゃない? 女だって、ストレスのはけ口が欲しいんだから!!」……そう思ったあなた。それは大きな間違いです。DVは決して正当化できる行為ではありません。巡り巡ってあなたに災いがふりかかってくる可能性がありますし、体力的に勝る男性からの反撃に合い、逆にケガを負うハメになるかもしれません。

 そうしたことがなかったとしても、DVの証拠を固められれば、莫大な慰謝料請求が課せられるうえに、子供の親権すら失い、社会的にも孤立させられ、孤独なまま放り出されてしまうこともあるのです。

「夫とはまるで会話にならない」「彼氏がだらしない。情けない」「金銭的に厳しい」「浮気された」「そこにいるだけでイライラする」――思わず相手にぶつけたくなるその気持ち、よくわかります。でも、そんな夫、そんな彼氏を選んだのは、あなた自身なのです。

 自分の落ち度を棚に上げていては、あなた自身もダメになってしまいます。何があったとしても、どんなにダメな相手でも、あなた自身のためにも決して暴力をふるってはなりません。「DVをやめたい」そう思っているのに、どうしても夫や彼氏を殴ってしまう、罵ってしまう……という場合は、できるだけ早くカウンセリングを受けましょう。自分では気づけなかった、DVの原因がわかるかもしれません。

 お互いが穏やかに笑っていられる生活、それこそがあなた自身を幸せに導いてくれます。恐怖や暴力で人を支配する生活から離れ、楽しい人生を送りましょう!

わぐりめぐみ
東京生まれ。作家・編集ライター・シナリオライター。るるぶ等旅行雑誌から職歴をスタート。ティーン、ストリート、サブカル、ライフスタイル誌等で幅広く活躍。著書に『そして、ありがとう… 犬と私の12の涙』(日本文芸社)、『B型妻VSA型夫 毎日がグチLove』(笠倉出版社)、共著に『ミニチュアダックスフントの洋服屋さん』(実業乃日本社)等がある。

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