“短命な恋”の原因は「恋愛ドーパミン中毒」のせい!?の画像
“短命な恋”の原因は「恋愛ドーパミン中毒」のせい!?の画像

 恋の賞味期限は7カ月から18カ月――イタリアで最も古い歴史を持つ大学のひとつ「ピサ大学」の研究によると、いわゆるラブラブな「恋」の状態は意外にも短期間しか続かないといいます。

 恋をすると脳内にドーパミンという神経伝達物質が出て、感情が不安定になりドキドキしたりワクワクしたりするのですが、こうしたドキドキ状態を続けることは身体そのものに負担がかかるものです。脳が「自分を守るため」にドーパミンの放出を抑えるよう促すため、個人差はあれども約半年~18カ月程度で「恋」という状態は収まってしまうのです。

「そういえば私、半年~1年くらいで別れることが多いかも?」
「誰と付き合っても、長続きしたことがないかも?」
「なんで私だけが、幸せになれないの!?」

 恋の賞味期限が切れるとともに別れを繰り返しているようであれば、あなたは立派な「恋愛ドーパミン中毒」です。恋をしているときの「不安定でフワフワしている状態」に依存している、とても危険な状態に陥っています。

 こうした恋愛ドーパミン中毒状態は、続ければ続けるほどあなたを「幸せ」から遠ざけてしまうので要注意です。気が付いたらアラフォーでおひとり様だった……なんてことになりかねないのです。

 どうすれば「恋愛ドーパミン中毒」から抜け出せるのか。それは、あなた自身がドーパミンに依存している状態から開放されなければなりません。恋愛ドーパミン中毒の人は、買い物依存症やスマホ依存症、ギャンブル依存症など常に自分がドキドキしていられる環境にどっぷり浸かっていることが多いので、自分自身をできるたけ静かな環境に置くようにすることから始めてみましょう。まずは下記のふたつを遵守しましょう。

●スマホ、タブレット、ネットを使うのを控える。
●テレビやラジオをつけっぱなしにしない。

 さらに彼氏や友人に対しても、以下に気をつけてください。

●メールは1日数回までに限定する。
●長電話をするなど、しつこくしない。
●束縛しない。

 こうして静かな暮らしを続けることが、あなたを恋愛ドーパミン中毒から開放するカギです。またドーパミンの分泌を抑制してくれる「セロトニン」という物質を増やすことも必要です。このセロトニンは「幸せホルモン」とも呼ばれ、人が幸福を感じるために重要な役目を果たす物質です。運動したり食事をしたりすることで増やすことができるので、毎日の生活習慣を少しだけ改善してみましょう。

 ちなみにセロトニンをよりよく増やす運動は、一定のリズムで繰り返される運動がマストだと言われています。また、セロトニンは日光を浴びることでより活性化するので、「15分間一定速度でのウォーキングやジョギング」「ダンス、リズム運動」など、安定したリズムで行える無理のない運動が重要です。

 ちょっと早起きして会社に行く前に行うことをおすすめします。こうした運動に、豆製品、乳製品、卵などいわゆる「身体にいい」とされる食品をバランスよく摂取すればOKです。

「ドキドキする日常」から解放されるのは寂しいかもしれません。でも「ホッとできる日常」は、あなたにたくさんの幸せをもたらしてくれるに違いありません。

わぐりめぐみ
東京生まれ。作家・編集ライター・シナリオライター。るるぶ等旅行雑誌から職歴をスタート。ティーン、ストリート、サブカル、ライフスタイル誌等で幅広く活躍。著書に『そして、ありがとう… 犬と私の12の涙』(日本文芸社)、『B型妻VSA型夫 毎日がグチLove』(笠倉出版社)、共著に『ミニチュアダックスフントの洋服屋さん』(実業乃日本社)等がある。

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