松坂大輔『平成の怪物』伝説の序章!「“春のセンバツ”モンスター選手誕生の瞬間」の画像
松坂大輔『平成の怪物』伝説の序章!「“春のセンバツ”モンスター選手誕生の瞬間」の画像

 1998年、春のセンバツ甲子園。5試合すべて完投、圧巻の投球で完全制覇を果たした松坂大輔。一回戦の報徳学園戦で最速151キロをマークすると、翌日のスポーツ新聞には松坂大輔(横浜高校/現ソフトバンク)の名前が躍った。速球に加え、縦に落ちるスライダー、投球術、フィールディング……どれもが超一級品だった。

「この年、松坂率いる横浜は春夏連覇を果たしますが、圧倒的な投球を見せたのは夏よりセンバツのほう。5試合で3完封。被安打はわずかに23本と、打たれる気がしませんでしたからね」(スポーツ紙記者)

 二回戦の東福岡戦では、村田修一(現巨人)と投げあい、2安打13奪三振の快投。村田は投手を諦めることになる。この試合をベストピッチと評す向きも多いが、本誌は決勝を推したい。

 相手は久保康友(現DeNA)率いる関大一。連投ということを考慮し、打たせて取る投球を見せる松坂。力感のないフォームから繰り出される直球は、いつも以上にキレがあり、4安打完封で優勝を飾る。後に久保が「余裕を持って投げられた」と悔しがるほどの実力差を見せつけた。ちなみに準々決勝の相手は、5か月後に延長17回の死闘を繰り広げたPL学園だった。

 ここから、“平成の怪物”伝説の序章が始まったのだ!

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