身体のダルさから無意識に自分のヒップをトントンと叩いていた、という経験はありませんか。それはもしかしたらでん部がこっているのかもしれません。
肩や腰のコリはよく聞く一方で、あまり聞かないであろうヒップのコリ。これは大きく分けて3つの筋肉からなるヒップに疲れが溜まり、硬くなることで発症するそうです。考えられるコリの原因は、立ち仕事やデスクワークを一日中している、姿勢が悪く体が歪んでいる、ほかに運動不足の場合などがあげられます。でん部のコリが一因となって、腰痛や肩コリ、冷え性、足がむくむ、足が重いといった症状を招くそうです。
コリが悪化すると坐骨神経痛の原因になる可能性があるので、気をつけたいもの。それではでん部のコリを和らげるほぐし方を紹介しましょう。
◆マッサージ ヒップの左右にある窪みが「環跳(かんちょう)」というツボです。ここを適度に押したり揉んだりしてください。カイロで温めるのもよいそうです。なお、整体や整骨院で「カンチョウを押してください」というと勘違いされる場合があるので「環跳のツボ」と言いましょう。
◆ストレッチ 仰向けに寝た状態で両膝だけを立たせます。次にその状態のまま両膝を左右に、振り子やメトロノームのようにゆっくりと倒します。その際、両手をグーの形にして(こぶしを握り)、環跳のツボに当てるようにすると効果があがります。
◆自転車をこぐ 筋肉をほぐすという意味で自転車こぎは効果的。坐骨神経痛の予防として、無理ない程度の筋力強化をしてみましょう。
◆和式トイレの座り方 和式トイレに座るようなポーズを数秒間保つと筋肉が伸ばされます。
いかがでしょうか。でん部の血流が悪くなると、代謝が落ちて脂肪がつきやすくなります。脂肪が凝り固まると老廃物を溜め、セルライトが増えるそうです。そのセルライトが下半身に流れ、下半身太りの原因になります。
少しずつコリをほぐして血流をよくすることで、代謝が上がり、脂肪にもセルライトにも「サヨナラ」できるのです。身体のダルさを緩和するだけでなく、下半身美人にもなれるなんて、コリゃすごい!
長谷川正和
86年、神奈川県生まれ。男性のハンドモデルとしてコマーシャルから広告、再現VTR等に出演。物心ついた頃からお腹が弱いため、身体の「中身」のスキンケアも徹底している。