キレイになれると噂の「かっさ」でセルフマッサージの画像
キレイになれると噂の「かっさ」でセルフマッサージの画像

 今から約2500年前に中国大陸から渡来したとされる民間療法の「かっさ」が、近年、女性たちの間で注目を集めています。

「かっさ」とは削るという意味の「刮」と、滞っている血液のことを表す「さ(やまいだれに沙)」を組み合わせた名前で、かっさプレートと呼ばれる板状の専用マッサージ器具を用い、表皮やツボを刺激します。血流やリンパの流れをよくする、東洋医学を基にしたデトックス方法なのです。

 この「かっさ」に使われる「かっさプレート」は美容雑貨店などでも目にすることがありますが、ネットで検索するといろいろな種類のものがでてきます。ただし、このプレートは正しく選ぶことが重要です。まずは材質。水牛、磁器、木、ステンレス、プラスチック、天然石とさまざまな素材のものが発売されていますが、より美容効果を高めたい時に選ぶべきは「ローズクオーツ」一択です。

 “薔薇石英”とも呼ばれるローズクオーツは、ブラジルやマダガスカル、インドなどから産出され、中でも最高品質とされるのはマダガスカル産のものだとか。紅水晶と呼ばれることもあるようですが、分類的には水晶ではなく石英で曇りの少ないものが珍重されています。古代ローマでは愛と美の女神アフロディーテの化身とされ、パワーストーンとして数千年前から認知されており、恋愛に効く石、女性の優しさを高める石として人気を集めてきました。

 石英=ケイ素にはコラーゲン生成を促し、アンチエイジング効果があるといわれています。最近では粉末にしたものをコスメに使用するメーカーが現われるなど、世界的に「美しくなれる石」として注目を集めています。

 ローズクオーツのかっさを使えば、人を愛するエネルギーが自然と生まれ、心の中に溜まった疲労もやわらぎ、美しい肌にもなれちゃうはず。

 ちなみに逆効果なのは、色の黒いかっさプレートだそうです。陰の気を引き寄せるといわれ、顔の印象も悪くなってしまうとか。水牛の角など動物の気の強いものを敏感な肌に使うのもおすすめできません。こちらは動物愛護の観点からもおすすめしません。

 続いてかっさの形状ですが、さまざまな形、大きさのかっさプレートがあります。これは使いたい部位によって選びましょう。金額的に1~2個に絞るのであれば、「羽根型」と呼ばれるオールマイティに使えるタイプと、「櫛形」と呼ばれる顔、頭部に向くものもそろえればOKです。

「痛気持ちいい」力加減で肌をなでるようにケアすれば、血行アップ! シミシワ改善! 疲労回復にもひと役買ってくれます。お気に入りのかっさプレートを見つけてあなただけの贅沢時間を過ごしてみてください。

文=わぐりめぐみ
東京生まれ。作家・編集ライター・シナリオライター。るるぶ等旅行雑誌から職歴をスタート。ティーン、ストリート、サブカル、ライフスタイル誌等で幅広く活躍。著書に『そして、ありがとう… 犬と私の12の涙』(日本文芸社)、『B型妻VSA型夫 毎日がグチLove』(笠倉出版社)、共著に『ミニチュアダックスフントの洋服屋さん』(実業乃日本社)等がある。

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