宝塚歌劇団、星組トップスターの北翔海莉（ほくしょう・かいり）は、タカラジェンヌらしからぬ経歴と特技を持っている。音楽学校入学時の成績は最下位（ちなみに、はいだしょうこが同期）。しかし、努力を続け、宙組で三番手スターに。その後専科へと異動となり、トップスターへの道が絶たれたかと思いきや、主演公演を成功に導き、２０１５年に星組トップスターへと就任した。音楽学校卒業時には、歌の成績も下位から２番目だったが、今や宝塚きっての名歌手として名を馳せている。
そんな北翔海莉はプライベートも非常に活動的だ。彼女の趣味は、まず「挑戦」。そこにドライブ（大型一種、中型一種、大型特殊、牽引）、サックス、フラメンコ、三味線が続く。さらにはフェンシングを日本フェンシング協会で習っており、竜笛もたしなむ。料理の腕前は一級品で、タカラジェンヌに手料理をふるまうことも。舞台で忙しい生活にもかかわらず、ここまで多彩な趣味を持つ北翔海莉のバイタリティには、驚くばかりだ。
ちなみに、宝塚の生徒年鑑『宝塚おとめ ２０１６年度版』によると、北翔海莉の特技は「三点倒立、縦列駐車」。いまだかつて、特技に縦列駐車を挙げるタカラジェンヌはいただろうか。各種運転免許を所有しているのも彼女の特徴で、北陸の豪雪が話題になった日の公演では、「除雪車運転できるから、公演終わったら除雪しに行こうかしら」とアドリブでジョークが飛び出したこともある。
まさに、何事にも挑戦し、何でもできるスーパーマン。それが北翔海莉の正体だ。日々進化し続ける彼女は、今後も輝き続けるだろう。
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