超ハイレベルな争いが予想される今年のダービー。それに耐えうる体調、仕上げが進んでいるのは2頭だ。馬券の本線は、マカヒキ→サトノダイヤモンド。2週前追い切りの時点から明らかな変化があった。

 まず、◎マカヒキは5月1日、5日に坂路で時計を出す早い立ち上がり。皐月賞のダメージが少なかったことが分かるが、攻め姿勢はまず8日のCW。東京コースを意識しての左回り調教で6F88秒6-3F43秒4。スムーズに手前も替えていた点に好感を覚える。そして、12日は同じCWで7Fの長め追い。6F80秒1-3F36秒7-11秒7の好時計を楽々とマーク。5馬身先行した併走馬に2馬身先着した。

 皐月賞時の2週前追い切りが6F85秒7だから、攻め強化ぶりがはっきり。一本芯が通ったと思える頑健な馬体にも、大幅な上積みを感じさせた。皐月賞は結果的に位置負けした形だが、それでも当面のライバルにはきっちり先着。上がり3F33秒台はマカヒキだけだった。切れ味はタレント揃いの今年のメンバーでも最上位だ。本来は道中で位置を上げる競馬も可能なタイプ。二冠目のダービーは負けない。

 ○サトノダイヤモンドの上積みも大きい。きさらぎ賞→皐月賞の日程を選択した時点でダービーが最大目標だったことが分かるが、2週前追い切りで〝動き〞を見せてきた。3頭併せの7F追いで6F81秒0-3F36秒9-11秒8。最先着を果たしたが、6Fでこれだけの速い時計をマークするのは異例。皐月賞時は6F84秒6に過ぎなかった。足長で、すっきり見せる体形だが、前後のバランスが取れたフットワークは前走以上の迫力。大きな変わり身が見込めるダービーだ。

 2強の決着が濃厚とみるが、3連単の3着には、リオンディーズ、スマートオーディン、ディーマジェスティの順番で評価。エアスピネル、ヴァンキッシュランまで押さえておく。(日刊ゲンダイ大阪記者)

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