JOY、ハリセン箕輪も闘病…実は身近な「結核」に注意!!の画像
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 “昔の病気”というイメージの強い「結核」。ただ、最近ではこの病気への注意を呼びかけるテレビCMがさかんに流れています。

 実はこの結核、現在でも年間2万人の患者が発症し、1年で2000人もの人たちが命を落としている病気なのです。今年4月、警視庁渋谷署で署員19人が感染していたことが発覚したというニュースを覚えている方もいるでしょう。

 著名人が結核になったこともあります。2009年には人気お笑いコンビ「ハリセンボン」の箕輪はるかさんがわずらいました。東京都と保健所は、はるかさんのライブを観覧した人を調査したり、健康診断などを実施。はるかさんは2カ月間の休養を余儀なくされました。

 タレントのJOYさんも結核にかかった1人です。彼の場合、2011年3月に結核で入院、およそ100日間を病院のベッドで過ごしたそうです。

 JOYさんは、入院する9カ月前から体調がすぐれず、咳が止まらなかったといいます。内科と耳鼻咽喉科を受診しても、風邪、咽頭炎との診断。ところがいつまでも咳と熱はおさまらず、ついには吐血まで……。救急外来でX線と痰の検査をしたところ、肺結核が進行しているとわかりました。

 今では元気な姿を取り戻しましたが、とてもつらい闘病生活を送ったJOYさん。そんな経験もあり、今は「ストップ結核パートナーシップ日本大使」を務めています。

 そもそも結核とは、結核菌が体内に入り、増殖することで起きる病気です。日本では肺結核が8割を占めますが、肺以外の臓器が冒されることもあります。初期症状は、JOYさんがそうだったように、咳や痰、発熱などの病状が長く続くのが特徴。体重減、食欲不振、寝汗をかくといった症状もあり、ひどくなるとだるさ、息切れ、血の混じった痰、吐血。最悪の場合は呼吸困難に陥って、死に至ることもあります。

 結核が怖いのは、人から人に感染する可能性があることです。患者が咳やくしゃみをすると、飛沫に含まれる結核菌が空中で飛び散り、他の人が吸い込むことで感染します。ただ、感染しても必ず発病するわけではありません、抵抗力が弱いと結核菌に負けてしまうようです。

 もし、2週間以上咳や痰、微熱が続くようなら結核を疑うこと。近くの結核予防会の病院などで受診してください。ない場合は、最寄りの保健所に問い合わせれば、地域で結核診療に対応する病院を教えてもらえます。結核と診断された場合、ほとんどが入院となり、平均入院期間は65日程度だそうです。

 昔は亡くなる人が多かったのですが、いまは薬が開発され、ちゃんと飲めば直りますから心配ありません。ちょっとでも気になったら早めの受診を!

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