テレビとラジオを含めると、１週間すべての曜日で、メンバーの誰かが出演している関ジャニ∞。大みそかの風物詩である『ＮＨＫ紅白歌合戦』には、昨年まで４年連続出場を果たしている。夏の恒例である『２４時間テレビ』（日本テレビ系）でも、１１年と１４年の２回、メインパーソナリティーを務め、国民的アイドルと呼ぶにふさわしい存在となった。
そんな関ジャニ∞だが、売れっ子になっても本拠地であり地元でもある関西を大事にしている。そもそも、具グループ名の“∞”は、関西テレビの“８”チャンネルが由来。関テレは、関ジャニの前身にあたる関西ジャニーズＪｒ.が出演していた『Ｊ３ＫＡＮＳＡＩ』をオンエアしていた局だ。デビュー時は８人編成だったことも、“∞”の由来の１つ。メンバーが７人になった現在でも、“∞”は残されている。
ジャニーズ事務所で関西発のＫｉｎＫｉ Ｋｉｄｓ（近畿）、関ジャニ∞（関西＋８チャンネル）、ジャニーズＷＥＳＴ（西）は、いずれも関西に縁あるワードがグループ名に付いている。それは、ジャニーズ事務所が関西を東京とならぶ重要な拠点と捉えているからにほかならない。そのため関西のジャニーズたちは、若いうちから関西ローカル番組にどんどん出演していき、実力のあるタレントやお笑い芸人から、話術やトークの間などのノウハウを会得している。
そのかいあって、関ジャニの村上信五はピンで番組を仕切れるほどに成長した。最近では、全国ネットの番組ＭＣも務めている。マツコ・デラックスとＭＣを務める『月曜から夜ふかし』（日テレ系）は、視聴率が同時間帯でトップ。ブラックマヨネーズとの『村上マヨネーズのツッコませて頂きます！』（関西テレビなど）は、キー局の放送が拡充している。
同じく関テレの『モモコのＯＨ！ソレ！み～よ！』にはおよそ９年半も出演。１４年３月に卒業したが、番組を通じて知り合ったお笑いコンビ、シャンプーハットとは今でも大の仲良しだ。村上は、シャンプーハットのてつじが経営する、大阪で有名なつけ麺屋『帰ってきた宮田麺児』にも、プライベートでよく足を運んでいる。
同じく関ジャニの横山裕は、シャンプーハットのこいでと仲がよく、プライベートでしょっちゅう食事にいき、年に１度は共に旅行もしている。今年はこいでとその妻、こいでの３人の子どもという家族旅行に、横山も参加。さらにこいでが金欠の時には、横山が家族全員にそば屋でご馳走したこともあるのだとか。
アイドルと芸人というより、まるで芸人同士のような付き合いをしているところが興味深い。
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